WikiLeaks、米外交文書アーカイブ公開サイトを開始--70年代の対外戦争関連など機密文書も検索可能に

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年04月09日 12時18分
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 WikiLeaksのおかげで、機密情報である、あるいはかつて機密情報であった膨大な数の政府文書の検索が可能になった。

 内部告発団体WikiLeaksは「米外交に関する公共ライブラリ(Public Library of U.S. Diplomacy:PlusD)」を新設し、1973年から1976年までの170万以上の外交文書を提供し始めた。「The Kissinger Cables」と呼ばれるファイル群では、外交公電や機密報告書、議会書簡が公開されており、それらの多くは、当時の米国務長官Henry Kissinger氏に関連したものだ。

 予想される通り、これらの文書は極めてデリケートな問題についてのものである。そのなかには、ラテンアメリカやギリシャの独裁政権と米国の関係についてや、1973年にイスラエルと、エジプトやシリアの間で戦われた「第4次中東戦争」についてのものも含まれている。また、この年代に起こった出来事であるベトナム戦争やウォーターゲート事件についての文書も含まれている。

 「The Kissinger Cables」に加えて、より最近の米国務省文書であり、かつて「Cablegate」と呼ばれていたものもある。元々は2010年にWikiLeaksに投稿された、これら25万通の外交公電は主に2003年から2010年までのものであり、これによって米国務省と、世界に散らばる米大使館との間の機密メモが明らかになった。

 これらは米国と他国政府の双方にとって当惑させられるものであったため、複数の米政治家がWikiLeaksの編集者Julian Assange氏の起訴を要求するきっかけとなった。またその情報流出に関しては、米軍兵士であるBradley Manning氏が逮捕され、WikiLeaksに機密情報を渡した罪で起訴された。Manning氏は2月、軍事法廷において、「米軍と米国の外交ポリシーに関する議論に火を付ける」ために情報をリークしたと述べた。

 「The Kissinger Cables」と「Cablegate」の両文書は現在、WikiLeaksに新設されたPlusDコレクションから検索できるようになっている。ユーザーはデータベースを選択したり、キーワードや件名、日付、政府機関、その他の条件に基づいて特定のファイルを検索したりできる。

 1970年代の文書は、米国立公文書記録管理局(NARA)を通じて入手されており、「Cablegate」文書と同様、PDFファイル形式で提供されている。Wikileaksによると、昔の文書には、数多くの誤りが含まれていたため、検索可能なウェブサイトに組み入れるという作業は大変だったようだ。

提供:Screenshot by Lance Whitney/CNET
提供:Screenshot by Lance Whitney/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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