台湾発の音楽聴き放題サービス「KKBOX」が日本上陸

藤井涼 (編集部)2013年04月09日 11時47分
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 KDDI、沖縄セルラーは4月9日、auスマートフォン向けに提供する音楽聴き放題サービス「LISMO unlimited powered by レコチョク」をリニューアルし、6月から「KKBOX」のブランドで展開することを発表した。今後はKDDIに加えて、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルのユーザーも利用可能になる。なお、これまでと同様にリニューアル後も月額980円で提供する。KDDIは2010年12月にKKBOXを連結子会社化しており、これまでもLISMO unlimitedやうたパスに、同社のストリーミング配信プラットフォームを利用していた。

 LISMO unlimitedは、定額料金で100万曲以上の楽曲が聴き放題になるサービス。Android版を2011年6月に、iOS版を2012年5月に公開している。ストリーミングで再生するため楽曲のダウンロードは不要で、一時キャッシュした楽曲は電波が圏外でも再生できる。再生中の楽曲情報をTwitterやFacebookで共有することも可能だ。KDDIでは、当初は月額1480円でサービスを提供していたが、3月1日から980円に値下げしていた。

ブランドを「KKBOX」に変える理由

 KKBOXは2004年に台湾でサービスを開始したクラウド型の音楽聴き放題サービスで、現在は台湾に加えて、香港、シンガポール、マレーシアで展開している。特に台湾、香港では登録ユーザー数が1000万人を超え、認知率も92%と高いことから「現地の音楽業界ではKKBOXにどう取り扱われるかが非常に重要」(KKBOX JAPANの松山泰士氏)とされている。

  • 左からKKBOX JAPANの藍氏、高橋氏、松山氏、KDDIの里氏

 KDDIでは約2年間、LISMO unlimitedとして音楽聴き放題サービスを提供してきた。このタイミングでブランドを変更する狙いについて、松山氏は「次のフェーズでは海外まで視野を広げたいと思っている。その際にLISMO unlimitedで展開するとまたゼロからのスタートになる。アジアではスタンダードになっているKKBOXの方がよりグローバル展開しやすい」と説明する。

 現在アジア諸国で展開するサービスは、マルチデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)で利用でき、約1000万曲の中から自分だけのプレイリストを作成可能。楽曲再生状態を他のユーザーとリアルタイムに共有しながらチャットができるListen with機能を搭載しており、定期的に著名人による配信なども行われている。Facebookの友人と楽曲情報を共有することも可能だ。

 アーティストの最新情報などを紹介するオススメタブでは、ニュースやコラムが閲覧できる。たとえばライブレポートでは、記事内にライブで使われた楽曲リストが掲載されており、その曲名をタップするだけで再生することができる。日本でそのまま提供するのは難しいかもしれないが、ユーザーが自由に楽曲の歌詞を投稿できる機能も搭載する。

  • 台湾や香港で提供している「KKBOX」の利用画面。マルチデバイスに対応する

  • 楽曲再生状態を他のユーザーとリアルタイムに共有できるListen with機能

  • 台湾では月刊誌も発行されている

 松山氏は、アジア諸外国と比べて日本はモバイル普及率が高く、通信環境も整備されていることから、KKBOXとの相性は良いとの見方を示す。またアジア発のサービスの国内展開については「KKBOXの持つ魅力をしっかりと伝えることが大事。どこから上陸したかは関係ないと思っている」と自信を見せた。

 なお、これまでauかんたん決済(通信料金合算請求)でLISMO unlimitedを利用していたユーザーは、Android端末の場合はアプリをKKBOXにバージョンアップすることで継続して利用可能。iOS端末の場合は、KKBOXアプリを新たにダウンロードし、LISMO unlimitedで登録したau ID、パスワードでログインすることで継続して利用できる。auかんたん決済のクレジットカード支払いでLISMO unlimitedを利用していたユーザーは、新たにKKBOXに登録し、アプリをダウンロードすることでサービスを利用できる。

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