視覚障害者が建物内部の空間を把握するには、そこを歩いて覚えるしかない--そんな時代に幕を引こう。ハーバード大学医学大学院とマサチューセッツ眼科耳科病院の最新プロジェクトでは、音声による合図とコンピュータで作成した建物レイアウトを使うゲームが使用され、成果を上げた。
ソフトウェア開発に携わった神経科学者のLotfi Merabet氏はReutersに対し、「このビデオゲームでは、行ったことのない場所の地図を頭に描くのみならず、歩きながら逐一教わるのでは不可能な、地図との精神的なやり取りができる」と語った。
ゲームのテストには、視覚に障害を持つ人々が参加した。参加者はふた手にわかれ、一方は音声指示を受けながら、建物に隠された宝石を探すゲームをプレイする。この建物はマサチューセッツ州に実在するもので、もう一方の参加者らはここを実際に訪れて内部を歩いて回った。その後、両者が当該の建物内のナビゲーションに挑戦したところ、ゲームをプレイした人々の方がもう一方よりも内部をよく理解していたのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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