加入者がテレビ番組を受信して録画できるストリーミングサービスを提供するAereoは米国時間4月1日、重要な判決で勝訴した。
米第2巡回区連邦控訴裁判所はこの日、録画したテレビ番組をAereoが加入者に配信するのを阻止しようとするテレビ局側の仮差止命令請求を却下した。Aereoのサービスは違法だと訴えているテレビ局側が「本件について著作権侵害されたと説得できるだけの立証をなしていない」と裁判所は判断した。
NBC、ABC、CBS(米CNETの親会社)を含む多くの大手テレビ局が著作権侵害の疑いでAereoを提訴したものの、2012年7月に米連邦地方裁判所はAereoに有利な判決を下した。テレビ局側は、番組の電波を受信してユーザーがインターネット接続機器を通じて月額12ドルで番組の視聴や録画をできるようにするAereoのアンテナは違法だと訴えていた。Aereoは無罪を主張している。
テレビ局側は顧客にテレビ番組を録画させているAereoから料金を徴収したいようだ。しかし、Aereoの主張によると、顧客は実際にアンテナを所有しており、Aereoに料金を支払う責任はないという。
Aereoに有利な判決が出たことに対して、テレビ局側はこの訴訟が進むにつれて自分たちの言い分が認められることを期待すると語った。CBSは声明で「裁判所が本件や本件に類似した他の訴訟に関して検討を続けていけば、コンテンツオーナーの権利が理解されてわれわれが勝訴すると確信している」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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