ARMの最高経営責任者(CEO)であるWarren East氏は英国時間7月1日付でCEO職を辞任し、同社を現プレジデントの手に委ねる予定だ。
同社は3月19日にこのニュースを発表し、ARMの現プレジデントであるSimon Segars氏がEast氏の後任に就任すると述べた。East氏は1994年に同社に入社し、コンサルティング事業部門を率いた。同氏は2001年10月にCEOに就任している。
East氏の後釜を務めるのは容易なことではないだろう。同氏のCEO在任中、同社の売上高は2001年の2億1300万ドルから2012年の9億1300万ドルまで急増している。2001年に製造されたARMベースのチップはわずか4億2000万個だったが、2012年にはそれが87億個まで増加した。East氏がCEOに就任したとき、同社のプロセッサ顧客数はわずか77だったが、現在では322まで増えている。同社の従業員ベースは722人から2392人に拡大した。
ARMの成功をもたらしたのは、全世界におけるモバイルデバイスの劇的な増加だ。それらの製品の大半はARMが開発し、同社のパートナーが製造したプロセッサを搭載している。ARMベースのプロセッサは、世界で最も成功しているスマートフォンおよびタブレットのほぼすべてに搭載されている。
だが、Segars氏は無能ではない。同氏は2005年にARMの取締役会に加わり、2013年1月から同社のプレジデントを務めている。同氏は1991年にARMに入社し、エンジニアリング担当エグゼクティブバイスプレジデントを含む複数の幹部職を歴任してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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