3Dプリンタを手がけるMakerBotがデスクトップ3Dスキャナを開発していることを、同社の最高経営責任者(CEO)Bre Pettis氏が明らかにした。この「MakerBot Digitizer Desktop 3D Scanner」を使えば、現実世界の物体を3D印刷が可能なソフトウェアのファイルに簡単に変換できるという。
Pettis氏は米国時間3月8日午後、テキサス州オースティンで開催されているSouth by Southwest(SXSW)における基調講演で今回の発表を行った。
3Dオブジェクトを印刷できるデザインファイルを入手する方法は3つあり、スキャンはそのうちの1つだ。それ以外の方法だと、誰かが作成したファイルをダウンロードするか、ソフトウェアを使って一から3Dモデルを設計することになる。商用の3Dスキャナはすでに存在するが、価格は数千ドルもする。あとは、Microsoftの「Xbox」用センサー「Kinect」に付いているカメラなどの3Dイメージングデバイスを使ったDIYスキャナの計画などもある。
MakerBotは価格をまだ発表しておらず、Digitizerは試作の段階だと述べている。だが、同社のプレスリリースに「これからは誰でも物体をスキャンできるようになる」というPettis氏の言葉があることから、少なくとも一般消費者の手に届く価格になると見られている。1800ドルほどで販売されている同社の初代「MakerBot Replicator」3Dプリンタと同じくらいの価格かもしれない。
また、このプレスリリースによれば、Digitizerは従来の「レーザーとカメラ」の組み合わせにより「物体をデジタル形式のファイルで再現する」という。
MakerBotのウェブサイトには、Digitizerの仕様、価格、発売時期に関する詳しい情報が書かれていないが、登録フォームが用意されており、メールアドレスを登録すれば最新情報を入手できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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