「我々を使い倒す」ほどの起業家と出会いたい--ドコモ・イノベーションベンチャーズ - (page 2)

岩本有平 (編集部)2013年03月08日 12時45分

久津見氏:まずiOSでアプリを出して、その次に(現在ドコモで端末を提供している)Androidに出したいという人はウェルカムだと思っています。

秋元氏:iOSは大歓迎です、しかしそれは「iOSだけやる人」ではないと考えています。世界を相手に勝負する際、あなたたちは本当にそれ(1つのOS)だけでいいのか?と思っています。

 たとえば購入行動を考えればiOSのほうがマネタイズが早いというのであれば先にiOSをやります、そして第2フェーズでAndroidをやります、というのでしたら「どんどんやってくれ」くらいの気合いで考えていいと思っています。

--200万円の助成金を提供するとしていますが、実際には転換社債を割り当てるかたちですね。誤解を与えませんか。

久津見氏:言葉の使い方が良かったのかどうかはありますが、使途を制限しているわけではありません。基本的には、プログラム参加者には助成金を受け入れていただくことになります。ですが、スタートアップとひとくくりにしても、アイデアベースで応募している人とすでに投資を受けている人ではニーズが違うことも理解しています。

 もちろん新ファンドから出資するという可能性なども排除していません。

--KDDIのインキュベーションプログラムを見ても、CVCの「投資」以外の部分、特に「ビジネス面でのシナジー」という点を求めるスタートアップが集まっている印象があります。ほかのプログラムがある中で、イノベーションビレッジに参加するメリットをどうお考えですか。

秋元氏:幅広いニーズに応えられるプログラムを持っていることだと思います。ドコモを通じてプロモーションをしたい、アプリをdマーケットで出したいといったことからお手伝いします。

 米国に出たいのであれば、提携する500 Startupsを通じてもいいですし、我々のパスを使ってその他のVCに話をすることもできます。(米国への)本社移転だってニーズによっては支援してあげたいと思っています。

 出資を主な目的とするスタートアップより、「ドコモ使い倒してやろう」くらいのとがった方のほうが魅力を感じます。「是非出資させてくれ」と。特定のキャリアだけを見て、「数千万円の小銭が稼げればいいや」と考えているのはいけないと思います。

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