Facebookは、ユーザーの連絡先情報を利用する広告ツールを開放することで、ユーザーに対して直接的にマーケティングを行うチャンスをより多くの広告主に提供しようとしている。
Facebookは米国時間2月27日、同社のカスタムオーディエンスツールへのアクセスを拡大すると発表した。このツールを利用すると、企業は既存顧客の電話番号や電子メールアドレスに基づいて、彼らにターゲット広告を配信することができる。ユーザーデータを利用するFacebookの複数の広告ツールの1つであるカスタムオーディエンスツールは、2012年9月にリリースされた。Facebookによると、連絡先情報は企業の間で直接的に共有されるわけではなく、プライバシーを保護するためにハッシュ化された後で、広告配信に利用されるという。
Facebookは今回、ブランド向けにこれらの連絡先リストを管理するサードパーティー企業に同ツールへのアクセスを開放した。そのサードパーティー企業とは、EpsilonとAcxiom、BlueKai、Datalogixだ。Datalogixは既に既存のFacebookパートナーである。両社は2012年、どの広告が購入につながるのかを知るために手を結んだ。そして、その動きは、プライバシー擁護者の懸念を招いた。
既に多くの顧客情報へのアクセスが可能なサードパーティー企業が同ツールを利用できる方法について、Facebookは1つの例を挙げている。
例えば、自動車ディーラーは、新車の購入を検討している人々に対するオファーをカスタマイズしたいと思うかもしれない。現在、そうしたことをやりたい多くの企業は、新車購入を検討する人々の集団を特定してリーチする方法をより深く理解するために、サードパーティー企業と協力する。Facebookが27日に発表したアップデートを利用すれば、企業は新車購入を検討しているかもしれないFacebookユーザーに広告を配信することで、それと同じことができる。
つまり、広告主は理論的により関連性の高い広告をユーザーに配信するために、より多くの情報を利用できるようになり、Facebookにはより多くの売り上げがもたらされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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