初音ミクの認知度は95%--「好きな音楽はボカロ曲」10代女性で4割

 東京工芸大学は2月25日、「ボーカロイドに関する調査」の結果を発表した。調査は1月28~30日、音楽を聴くことが好きな12~39歳を対象に、携帯電話によるネットリサーチで実施。有効回答数は1000サンプル。

 好きな音楽のジャンルについては「ポップス・J-POP」が83.0%と最も高く、それに次いだのが「アニメソング」(38.3%)。「ボーカロイド曲」は17.4%で上位8位に挙がり、ボーカロイド曲を好む割合は若年層、特に女性で高く、10代女性では40.0%が好きな音楽のジャンルとして挙げている。

 ボーカロイドのキャラクターである初音ミクの認知については「どのようなものか知っている」が56.4%、名前は知っているが38.6%で、これらを合計した認知率は95.0%。年代別で見ても、10代から30代の全てにおいて9割超が認知しているとし、広く認知されている様子がうかがえるとしている。また初音ミクの認知経路については、「動画共有サイト」が36.5%で最も多く、僅差で「テレビ」(34.2%)となっている。ちなみにVOCALOIDシリーズの製品名で「Megpoid」(メグッポイド)は23.7%、「IA」(イア)は17.5%、「蒼姫ラピス」は12.3%の認知率という。

 一方、ボーカロイド曲や音楽制作に関連する言葉の認知度について、ボーカロイド曲を「どのようなものか知っている」が41.1%、「名前は知っている」26.5%となり、それらを合計した認知率は67.6%としている。

 ボーカロイド曲を「カラオケで歌ったことがある」を回答したのは23.5%、ボーカロイド曲を使ったゲームで遊んだことがある人は24.4%、ボーカロイド曲の魅力については「多様な曲がある」「無料で聴ける」「ボカロならではの表現」が挙げられたという。

 このほか全回答者に対し、気に入った無料コンテンツ制作者に対して、少額のお金を寄附してもいいと思うかという問いには、「積極的に寄附したいと思う」が4.5%、「寄附をしてもいいと思う」が52.0%で、合わせて56.5%は寄附の意向があるとし、ボーカロイド曲を好む層では、寄附の意向は77.6%とより高くなっているとしている。また4人に1人がボーカロイド曲制作やDTM(デスクトップミュージック)に挑戦したいという意向を示しているとしている。

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