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開発者にかつてない好機をもたらす「Windows 8」のエコシステム

Sanjay Bhatia (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年02月26日 07時30分
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 「Windows 8」向けアプリの開発者の眼前に広がっている本当の機会というものは、誰もが真似できる10ドルのアプリを開発することにあるのではなく、企業に対して数十万ドル単位の利益をもたらすソリューションを提供することにある。

 Appleは、デバイスやメディア、アプリにおいて、コンシューマーレベルの驚くべきエコシステムを創造したものの、企業向けアプリの開発者という視点が見当たらない。このためたいていの場合、Appleのパートナーは安価なアプリや日常的に使用するアドオンの販売を余儀なくされている。明らかな例外はいくつかあるものの、「iOS」アプリの開発者の大半は大きな利益を生み出せていない。一方、Windows 8のエコシステムは、企業向けシステムの開発における大きな転換を象徴するものとなっている。

 Microsoftは常にパートナー企業のことを第一に考えている(ちなみに筆者が興した企業であるIzendaもMicrosoftのパートナー企業である)。「Surface」というハードウェアを自ら開発するという最近の一手は、現在の市場状況を判断したうえでの優れた戦略と言えるものの、それ自体はMicrosoftの長期的な戦略の中核をなしているわけではない。Microsoftはエコシステムも進化しなければならないというメッセージを送っているのだ。クラウドやモバイルといったものは、10年ほど前のインターネットがまさにそうであったように、新たなパラダイムなのである。Izendaは、数多くの独立系ソフトウェアベンダーとともに仕事をしてきており、新たな世界に適応していこうとするパートナー企業が最も大きな収益を上げているという事実を目の当たりにしている。

セキュリティをないがしろにするIT部門は存続が難しくなる

 すべての企業においてIT部門がずっと存在し続けるとは限らない。多くの企業はIT部門をアウトソーシングしている。そして、クラウドの出現によってアウトソーシングは、クラウドベンダーが提供するサポートの一部となっている。このため、コンピュータの組み立てから報告書の作成に至るまでのあらゆる作業をこなすために専門要員を配置するのではなく、安価なタブレットを注文してクラウドサービスに接続するだけで事足りるようになっている。ベンダーは特に指示しなくても、アプリケーションの管理やデータのバックアップといったIT作業の大半をやってくれる。そして、報告書の作成や設定作業はセルフサービスのプロセスとなり、必要に応じてベンダーの抱える専任の専門家の力を借りるのみとなる。IT部門は何でも屋になろうとするのではなく、セキュリティやコンプライアンス、データガバナンスといったものに注力する組織に進化していくわけである。

宝の山はアプリではなく、ソリューションにある

 筆者は、アプリ開発で大もうけするという夢を抱いた起業家を数多く目にしてきている。しかし実際のところ、企業が大金を投じるのは問題の解決に対してなのである。そして、こういった問題の解決には詰まるところ、企業文化を変革する必要があることも多いため、ソフトウェアや、クラウド上のハードウェア、コンサルティング、訓練といったものを組み合わせる必要がある。

 Windows 8のエコシステムもこの考え方に沿っている。多くの顧客は既にMicrosoftの技術を採用しているため、社内にあるものすべてを他のプラットフォームに移行するという戦略は採りづらい。そうではなく、同じプラットフォームを使い続けながら、Windowsを搭載したクライアントPCとサーバの組み合わせから、タブレットとクラウドサービスという組み合わせに移行するわけである。本当の機会は業務上の難題を解決したうえで、完璧なソリューションを用いて利益をもたらすというものなのだ。

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