NECカシオモバイルコミュニケーションズは2月19日、2013年春モデルのスマートフォン「MEDIAS X N-04E」(2月下旬発売)と「MEDIAS W N-05E」(4月中旬発売)について商品説明会を開催した。いずれも、NTTドコモ2013年春モデルとして発売される。
「スマートフォンのモノ作りにかける思いは、SMARTPHONE IS MEDIAS──、これぞスマートフォンと呼ばれるものにしたい。迷ったときはこのメッセージに立ち返り、道しるべとして価値を提供していく」と、商品企画部 部長の辻宏和氏は意気込む。
一方で、「今スマートフォンといえば、iPhone、GALAXY、Xperiaというのは否定できず、半ば挑発的なメッセージと捉えている」とも話す。「これぞスマートフォンだよね、というのは新たなユーザー体験を提供すること。買ってよかった、と満足いただけるものでないとならない。(MEDIASの)認知度はまだ決して高くないと認識しているが、MEDIASブランドに込めた根底にあるモノ作りへの思いは、他社には決して負けていない」とした。
開くと5.6インチの大画面、閉じればスリムなスマートフォンと、これまでにない形状で話題を呼んだMEDIAS W。フィーチャーフォン時代から培ったストレートや折りたたみで定評のある“N”の技術を用いた新機軸、という。
「新しいものに興味があり、誰よりも先に使ってみたい。他の人とはちょっと違ったものを持ちたい」というアグレッシブユーザーに向けたものだという。
N-04Cの薄さ7.7mmを実現した金属と樹脂を一体形成した「ハイブリッド筐体」技術を採用。開閉時には「カチッ」というクリック音と吸い込み感で、使いやすさと質感にこだわったヒンジも特長の一つだ。
2画面だからできるPCライクな文字入力も特長の一つ。2画面の特長を生かせるよう、NECカシオ独自のAndroid拡張機能として「Utility Apps」を搭載。メモやブラウザ、ギャラリーなどの基本機能をそれぞれのディスプレイに表示でき、例えばウェブを見ながらメモをとる、ということも可能になる。
2画面だとバッテリの持ちも良くないのでは、という声に対して、独自の省電力技術やメモリのシステム構成などを見直し、1画面だけなら2日間、2画面の利用でも「N-02E」と同等としている。
なお、2画面レイアウト対応のアプリ開発について、特別なツールは必要ないという。Android Developersサイトで配布しているSDKと、いくつかのポイントを押さえれば簡単に作れるもので、そのコツはドコモのDメニュー提供者コンテンツプロバイダ向けに3月上旬をめどに案内するとしている。また、端末発売時期(4月中旬)をめどに、一般開発者向けにもドコモのホームページで発信するとしている。
「MEDIAS Xの名称は、X=未知の、究極の。EX=extra(特別な)、excellent(優秀な、卓越した)という思いを込めたもの」。そう語るのは、商品企画部の凌晶氏だ。
4.7インチのHD有機ELディスプレイの表面には、なめらかな手触りの特殊コーティングが施されている。さらに、1.5GHzクアッドコアCPU、13Mカメラなどハイスペックな機能に加え、目の疲れの原因となるブルーライトを約30%カットできる「ブルーライトカットモード」を備える。
通知パネルから簡単に「オン/オフ」を切り替えられ、ゲームや動画など長時間利用する場合に便利だ。ずっとオンにしたままでも消費電力は「誤差の範囲」としており、負荷が特別高くなるわけではないという。ブルーライトのカット率はさらに高くもできるが、ディスプレイの色味が赤みが強くなる傾向にあるため、色味との兼ね合いで30%に決めたとした。
また、シャッターボタンのタッチ+フリックで、撮影後に好みのSNSやメールで簡単にシェアできる「SNSシェア」機能も搭載する。シャッターボタンをタッチしたあとフリックするとメニューキーが登場し、メールやFacebookにアップできる形で表示される。食事をしているときなどに料理の写真を「すぐにシェアしたいけど食べたい。そんな時に非常に便利」と話す。
このほかにも、画面や通知をオフすることで、通常のスリープに比べて約17%節約でき、約0.6秒と瞬即で起動できる「スタンバイモード」を備えているほか、スタンドにもなるワイヤレスチャージャーを同梱している。
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