ミクシィは2月19日、フォトブック作成サービス「nohana」の提供を開始した。App Storeより無料でアプリをダウンロードできる。
nohanaはアプリで撮影した写真やスマートフォンに保存した写真をアップロードし、アップロードした写真から全20ページのフォトブックを作成できる。テキストメッセージの挿入や写真の並べ替えといった簡単な編集はアプリ上で可能。アプリで決済までを完結できる。作成したフォトブックはあらかじめ登録した住所に郵送される。
アプリ上にアップできる写真の容量は、現時点では無制限。そのため再注文も自由にできる。SMSを使って招待したユーザーとはアルバムを共有できるため、夫婦がそれぞれ撮影した子供の写真を1つのアルバムにまとめて、それを1つのフォトブックにするといった利用を見込む。なおmixiとのID連携は現時点ではしない。
フォトブックは、毎月1冊のみ無料で作成可能。ただし送料が90円かかる。2冊目以降は1冊525円。決済は当初クレジットカードのみに対応する。1000円以上の申込みで送料は無料となる。なお写真は公序良俗に反するものがないか、同社および印刷所でチェックするとしている。
「自分が子供だった頃、親は写真を現像してアルバムを作ってくれた。でも(デジカメが主流になった)今は写真を気軽にとっても、アルバムを整理して形に残さないことが多い」――サービスを担当するミクシィ イノベーションセンターの大森和悦氏はサービス開発のきっかけについてこう語る。
約9年前に「Find Job!」の担当者として入社したという大森氏。自身が結婚し、子供ができ、ライフステージが変化するにつれ、シニアや子供といった、SNSだけではコミュニケーションが完結しない「世代間の断絶」を感じたのだという。「ミクシィのミッションは『すべての人に心地の良いつながりを』。だが、世代によってはまだつながりを作れていないところもある」(大森氏)
そうした思いから、2012年初頭からサービスを企画。当初は新事業に関する提案スキームがなかったため、子供を持つ女性社員で組織する通称「マダム会」など、社内の有志の協力を得てプロトタイプの開発を進めた。そしてミクシィが新事業を統括するイノベーションセンターを設立した際に事業案を提出。今回のサービス開始に至った。
今後は、ミクシィと契約したカメラマンによるプライベート撮影サービスなども予定する。「フォトスタジオで子供を撮影するのも思いで作りの1つ。だが子供が撮影に疲れてしまったり、通常5万円ほどと高価だったりする。それを2~3万円程度で撮影する。mixiでも、カメラマンと撮影を希望するユーザーが情報共有するコミュニティは非常に活発だ」(大森氏)
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