日常生活の事柄や行動などの回数を記録するiOSアプリ「Kount.ly」

 Kount.lyは、さまざまな事柄や行動などの回数を記録しておくためのアプリだ。たとえば、飲んだコーヒーの量(マグカップで何杯飲んだか)、吸ったたばこの本数、歩いた階段の段数、トイレに行った回数、電話をかけた回数など、日常生活の中で、何回行ったかを知っておきたいと思うことなら、なんでも記録しておくことができる。カウントは、自動的に行われるわけではなく、自分で設定したアイテムのカウントを手動でプラスしたりマイナスしたりするので、慣れないと手間はかかるが、カウントを続けることで、自分の悪い癖に気づいたり、自分を見直すきっかけになるかもしれない。

  • Kount.lyのホーム画面。円の中に表示される項目はランダムなようだ

 Kount.lyのデザインは、シンプルで洗練されている。ほとんどの場合、直感的に操作できるが、ヘルプがないので、いろいろと触ってみて初めて気づく機能があるというのは、この手のアプリに慣れていないと少々辛い。また、項目名に日本語は使えるが、文字の上下が少し欠けるなどデザイン的に読みにくく、美しくないので、アルファベットで入力することをお勧めする。

 アプリの起動直後には、項目が何も登録されていない。、「+」をタップし、画面最上段に表示される入力スペースにカウントしたい項目を入力する。項目を追加したら、リスト内から目的の項目を右に軽くスワイプすると、カウントが1上がる。カウントには日時も一緒に登録される。各項目をタップすると、カウント履歴の詳細が表示される。詳細を表示した状態で、画面をランドスケープモードにすると、履歴がグラフになる。操作音のオン/オフを設定画面で選択できるが、「カウントしている」ということを音で確認できるうえ、かわいらしいコミカルな音なので、オンにしておいてもジャマにならない。また、設定画面では、テーマ(色)を4種類から選択することも可能だ。

 リスト内の項目を左にスワイプすると、項目がアーカイブされる。アーカイブされた項目は、リストの最下段に移動される。記録しなくなった項目でも、削除してしまうのはもったいない、後日参照したいという場合には、アーカイブしておくといい。いったんアーカイブされた項目でも、今度は右にスワイプすると、リスト内に復帰させることができる。項目をアーカイブするのではなく、完全に削除するには、項目をアーカイブしてから、アーカイブ領域に移動した項目を左にスワイプする。削除するかどうかを確認するダイアログが表示されるので、「Yes」をタップすると削除される。

 ビジネスでの活用シーンを考えると、セミナー参加者の人数のカウントや、配布物のカウント、1カ月の会議の回数の記録など、かなりの場面で利用できそうだ。ただし、バックアップ機能とエクスポート機能はなく、画面ショットを残しておくか、Facebookで共有するしか、記録を外に出しておくことができないのが残念だ。今後のアップデートに期待したい。

  • リスト表示。各項目を右にスワイプするだけで、カウントが加算される

  • 項目を左にスワイプすると、フォルダアイコンが表示されてアーカイブされる

  • カウント履歴。各履歴の右端にある吹き出しアイコンをタップすると、メモを入力できる

グラフ表示。現在のところ、年間グラフに表示が固定されている。週単位など、もう少し短い期間にフォーカスできると使いやすいのだが
グラフ表示。現在のところ、年間グラフに表示が固定されている。週単位など、もう少し短い期間にフォーカスできると使いやすいのだが

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