米Yahooはここ数カ月、自社のモバイル事業を強化する計画について語っていたが、ついにその計画を実行に移した。Yahooは米国時間2月12日、モバイルレコメンデーションアプリを手がける企業のAlikeを買収したと発表した。
Yahooの広報担当者は電子メールで米CNETに次の通り伝えた。「Alikeのチームはパーソナル化に特化したアプリを開発した。ユーザーのお気に入りのレストランや場所などの情報を使用して、ユーザーが好みそうな場所を探し出すアプリだ。われわれは、このチームやパーソナル化体験を構築するアプローチにたいへん感銘を受けた。Alikeのチーム全体が、サンフランシスコとサニーベールにあるYahooのモバイル組織に加わることになる」
Yahooの広報担当者が示したようにAlikeはモバイルアプリであり、バーやレストラン、ショップについて、気に入った店舗や近くにある店舗、似たような店舗などを利用者が勧めたりできるようにするものだ。このアイデアはFoursquareに似ているが、Foursquareはソーシャルネットワークとしてもレコメンデーション検索エンジンとしても使われている。
Alikeも12日、同社のブログの投稿でこの件について発表した。
われわれは常に、インテリジェントなモバイル体験が持つ可能性に情熱を傾けている。精製した情報、つまり高度にパーソナル化して、いつでもどこからでもアクセスできる情報こそが、モバイル体験を利用者の日常生活の一部にする。
Yahooの中にも、われわれと同様にこのビジョンに感動し、その実現化を真剣に進めているチームがあること知った。Yahooのモバイルチームに合流して、このビジョンに向けてこれまで以上のスピードで取り組めることに非常にわくわくしている。
Yahooの最高経営責任者(CEO)を務めるMarissa Mayer氏は、同社の将来にとってモバイルは不可欠だと考えていると何度も述べた。モバイルは、Yahooが検索とパーソナル化を新たな手法で使用して日々蓄積する大量のコンテンツを活用する道を開く可能性を持っている。Mayer氏は12日、「2013 Goldman Sachs Technology and Internet Conference」でのスピーチでもモバイルへの注力を強調し、Yahooは将来パーソナル化したユーザー体験をモバイルとデスクトップの両方で提供していくつもりだと述べた。
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