Appleは、「iPhone 4S」で発生していたセルラー性能の問題を受け、iPhone 4Sユーザー向けに「iOS 6.1」の追加アップデートをリリースした。
米国時間2月6日に開発者向けにリリースされた「iOS 6.1.1」が11日午後、iPhone 4Sユーザー向けに無償アップデートとして提供開始された。Appleはリリースノートにおいて、同アップデートは「iPhone 4Sのモバイルデータ通信のパフォーマンスおよび信頼性に影響を及ぼす可能性のある問題が修正される」と述べている。
同アップデートは、「iPhone」のそれ以降のバージョンや「iPad」のセルラー対応機種を含む、他の「iOS」端末の所有者らに対しては提供されなかった。
iOS 6.1は、iOSユーザーらの間に直ちに広まったものの、英国の通信事業者Vodafoneを含む一部の企業にとっては頭痛の種となっている。Vodafoneは先週、同社の加入契約者らに対し、Appleの最新iOSにアップデートしないように求めるメッセージを送付した。「通話やテキストメッセージの送受信、またはインターネット接続のためのネットワーク接続が困難である」ためだという。
Vodafoneが指摘する問題以外にも、Appleの「Mail」アプリケーションとMicrosoftの「Exchange」の間にログ記録の問題が検出されており、一部の企業のIT部門が、iOS 6.1搭載端末による企業電子メールへのアクセスを明示的に禁止する事態が生じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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