ついに、テレビ画面に向かって叫ぶと反応が返ってくる日がやって来ようとしている。もっとも、「Xbox 720」がAppleの「Siri」に似た音声コントロール機能を搭載するといううわさが正しければの話だ。
米国時間2月6日の報道によると、Microsoftの次世代「Xbox」では、「Kinect」がアップデートされ、動作するうえでインターネットへの常時接続が必要になるという。ブロードバンドとのこういった統合が前提となっているのは、Microsoftの次期ゲームコンソールがSiriとよく似た音声コントロール機能を搭載するというThe Vergeの7日付けの報道と関係があるのかもしれない。Siriや「Google Now」のように、音声で指示を行える人気のパーソナルアシスタント機能は、クラウドへの接続を前提としており、音声の認識や処理は実際にはクラウド上で行われるようになっている。
ユーザーのリビングルームを制するための戦いが近々始まるという話は以前から語られており、AppleがHDTV一式を発売し、デジタルライフの新たな領域を制覇しようとしているといううわさが数多く流れている。
この手の話はかなり以前からあるものの、実際にはそういった機器は存在していなかった。しかしMicrosoftは今回、「そのつまらない番組からチャンネルを変えろ」といったイライラしたユーザーからの命令に応える最初の大手テクノロジ企業になることで、リビングルームの一角を占めようとしている可能性がある。
もちろん、これは現時点ではうわさに過ぎず、MicrosoftはXbox 720の存在自体も公式には認めていない。
Microsoft関係者は米CNETの姉妹サイト米GameSpotに対して6日、「われわれはうわさや憶測に対してコメントしない。われわれは自らのプラットフォームにおける次の一手について常に考えているが、現段階で発表することは何もない」と述べている。
こういった対応は、数週間のうちに変わる可能性もある。というのも、Xbox 720は早ければ3月にも発表されるといううわさがあるためだ。それまでは、テレビに向かって叫んでもアナログな冷たい沈黙しか返ってこないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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