マーケットリサーチ企業Canalysの調査によると、Appleが20%という圧倒的なシェアを獲得してPCメーカーのトップに立ったという。
2012年第4四半期において、Appleは出荷台数が2700万台となった。一方、Hewlett-Packard(HP)とLenovoは出荷台数が約1500万台で(HPの方がわずかにLenovoを上回った)、それぞれ2位と3位となった。
サムスンも上昇傾向にあり、4位の座をDellから奪い取ることで初のトップ5位入りを果たした。
これらすべての結果は、Canalysが「パッド」、つまり、タブレットをPCとして集計したことによる。ただし、このような調査コンセプトは、それほどばかげたものではない。なぜなら、ノートPCやデスクトップPCのみにかつては限られていたタスクの多くを実行するPC的性能が、タブレットに備わってきたためだ。
そして、サムスンはタブレットの出荷を増している。同社は、従来のPCではそれほど有力な企業ではないが、Androidタブレットにおいては一大勢力だ。
「サムスンは、パッドの堅調な出荷により浮上し、トップ5入りした初の四半期を迎えた。1170万台のPCを出荷したことでシェアは9%となった」とCanalysは述べた。
そのうち760万台はタブレットで、226%の伸びを見せた。
別のAndroidタブレット企業であるAmazonも、出荷台数が前年同期比18%増の460万台となったことが明らかになっている。
首位のAppleは、「iPad mini」の出荷が堅調だったが、もっと良い結果を残すこともできた。
「パッド分野におけるAppleの成長は、iPad miniの強力な需要に後押しされたが、供給の問題で全体的に出荷が抑えられた」とCanalysは述べた。
Canalysは、iPad miniがAppleにおける「パッド」出荷総数の半分以上を占めたと見積もった。
一方でCanalysは懸念も示している。「記録的な出荷台数にもかかわらず、第4四半期にはAppleのパッドシェアが49%に下落し、市場シェアの半分を占めることができない初の四半期となった」(Canalys)
さらにCanalysは、Microsoftのタブレットに関する取り組みについて、厳しい評価を下した。第4四半期においてMicrosoftが獲得したタブレットシェアは3%で、「Surface with Windows RT」の出荷台数は72万台強であるとした。
Canalysによれば「Windows RTの見通しは暗そうだ」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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