Salesforceが、フランスのソフトウェア企業EntropySoftをひそかに買収していたことがわかった。EntropySoftは、企業向けコンテンツ管理(ECM)関連のニッチ製品を提供している。
Salesforceは買収を発表しなかったが、現在のEntropySoftのサイトは、同社がSalesforceに買収されたと表示している。
買収額は明らかにされていない。VentureBeatの報道によると、買収は1カ月前に行われたようだ。
2005年に創立されたEntropySoftは、主要ECMシステム間の相互運用性を改善するソフトウェアを販売している。ECMシステムはコンプライアンスやeディスカバリのために必要となることが多い、文書やメールといった非構造化データの管理に利用されている。
EntropySoftは、IBM、EMC(「Documentum」製品)、Symantec、BoxとOEM契約を結んでおり、2011年には米国での事業拡大のために350万ドルの資金を調達した。
EntropySoftの製品は、Microsoftの「SharePoint」など、多数の異なるコンテンツ管理用リポジトリに保存された文書へのアクセスと作業をサポートする。同社は、長い年月の間に各企業に形成された情報サイロへの対応を支援するとしている。
EntropySoft買収後のSalesforceの方針ははっきりしないが、企業向けクラウドコンピューティング大手の同社は、2007年にプログラミング言語の「Apex」と「ContentExchange」プラットフォームを立ち上げ、非構造化データ管理事業に参入している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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