Appleは2012年第4四半期、米国において初めて携帯電話メーカーの首位に立った。Strategy Analyticsが米国時間2月1日に明らかにした。
Appleは、2012年9月の「iPhone 5」の発売に続き、同四半期に米国内で推計1770万台のスマートフォンを出荷し、34%の市場シェアを獲得した。これらの数字は、同社が出荷台数1280万台、25%の市場シェアを獲得した2011年同四半期と比べて健全な伸びを示している。
今回の統計は、あらゆる携帯電話を対象としたもので、スマートフォンに限定したものではない。Strategy Analyticsでエグゼクティブディレクターを務めるNeil Mawston氏は、Appleの上昇が「『iPhone』と『App Store』による人気の高いエコシステム、通信事業者による寛大な販売奨励金、新モデルのiPhone 5をめぐる大規模なマーケティング」によるものとしている。
一方、第2位のサムスンは、米国における携帯電話出荷台数は1680万台で、32%の市場シェアを獲得している。これらの数字も、2011年の同四半期と比べて堅調な伸びを示しているものの、iPhoneの記録にはあと少し及ばなかった。
Mawston氏は声明で、「今回のサムスンは、市場シェアが前年同期の27%よりも5ポイント上昇したことから、素晴らしい業績といえるが、Appleの浮上を阻止するほどではなかった。サムスンは2008年以降、米国内で携帯電話メーカー第1位の座を維持しており、うわさされている『GALAXY S IV』などの改良された新モデルを発売することで、2013年は首位の座を奪還すべく意欲を高めることは間違いない」と述べている。
第4四半期はAppleを活気づける理由があったが、2012年通年では、サムスンが出荷台数と市場シェアでいずれも首位についた。今回のAppleの浮上は、ホリデーシーズンの購入者による堅調な需要に支えられたものであることは確かだ。したがって、今四半期にはサムスンが首位の座を容易に取り返す可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」