新たな報道によると、省エネ効果に注力した次世代のサーモスタットを開発するNest Labsが、巨額の資金調達ラウンドを成功させたという。
この件に詳しい情報筋の話を引用したのGigaOmの記事によると、Nestは8億ドルとの企業評価を得て8000万ドルの資金を調達したという。この資金調達ラウンドを主導したのはGoogle Venturesで、ほかにもベンチャーキャピタルのVenrockがこのラウンドに参加したと、GigaOmは伝えている。
「Nest Learning Thermostat」は爆発的な人気を獲得している。米CNETのレビュー部門のLindsey Turrentine編集長は2012年10月にこの製品のレビューを行い、最高評価となる5つ星の評価を付けている。Turrentine編集長によれば、この「取り付けが簡単で、見た目も良い」サーモスタットは、ユーザーの暖房と冷房の利用パターンを自動的に学習する機能を持っており、光熱費の節約につながるという。さらにWi-Fi機能が搭載されているので、モバイル機器からすべての機能をコントロールできる。
Nestを設立したTony Fadell氏は、Appleで「iPod」の開発チーム責任者を務めた人物で、「初代モデルから18世代」にわたるiPodの開発に関わっていたという。GigaOmに情報を提供した人物によると、Nestは現在1カ月あたり4万~5万台のサーモスタットを出荷しており、2013年夏までにはサーモスタットの年間出荷量が100万台に達する可能性があるという。
米CNETはGigaOmの記事についてNestにコメントを求めたが、まだ回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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