「Opera」ブラウザが「WebKit」を使用してそのモバイルブラウザを再構築している。「Opera Ice」と呼ばれる新しいインターフェースは従来のブラウザボタンをほぼ排除したデザインとなるだろう。リークされた動画を入手したPocket-lintが報じた。
IceはOperaがWebKitに初めて取り組む製品ではない。現行の「iOS」版もWebKitエンジンを使用して開発されている。ただし、現行のiOS版Operaは、サーバサイド圧縮をOperaの「Presto」エンジンを用いて実行している。Iceでもそれを継承するかどうかは不明だ。Iceは2013年2月に開催されるMobile World Congressで登場するものと予想される。
動画に示されたOpera Iceは「Android」でもiOSでも同じように表示され、ブラウザインターフェースを極力取り除いたインターフェースとなっている。ロケーションバーなど外せないものについては、デザインが再考されている。
このブラウザは、ブックマークしたサイトやよく訪れるサイトなどをアイコン表示して、現在の「Speed Dial」デザインを強調しているようだ。Operaの最高経営責任者(CEO)を務めるLars Boilesen氏が述べた言葉から判断すると、これらは実際にウェブアプリを意味するという。
Operaの担当者Falguni Bhuta氏は、Opera Iceについてはコメントできないと話した。
Iceでのナビゲーションは、ボタンではなく、スワイプ操作で行う。ユーザーは待ち受けページ上でサイトを長押しすると、そのサイトをブックマークできる。検索エンジン用のフィールドは待ち受けページの上部にある。ホームボタンらしいものが下部にあり、タッチすることで待ち受けページに戻れる。
動画を見ると、Iceはタブレットやスマートフォン向けにデザインされていることがわかるが、Iceがプロジェクトの内部コード名なのか、実際に使われる新しいブランド名なのかは不明だ。
Boilesen氏は動画の中で、このブラウザは標準のセキュリティ機能を備えているが、悪意あるサイトへのアクセスをブロックされない限りユーザーが気付くことはないと述べている。
デスクトップ版Operaのアップデートも開発中であり、モバイル版に続いて3月に登場するものとみられる。
1994年に登場したOperaにとって、イノベーションは何も新しいことではない。その中でも今回は、同ブラウザの最も抜本的なデザイン変更となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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