Research In Motion(RIM)は、同社の新しいOS「BlackBerry 10」を搭載する端末を2013年1月末にリリースする予定だが、BlackBerry 10を他のメーカーにライセンス供与することについてはいまだ検討中である。
RIMの最高経営責任者(CEO)を務めるThorsten Heins氏は、Microsoftが「Windows Phone」で行ったように、RIMはこの新プラットフォームをライセンス供与する可能性があるかと尋ねられ、その可能性も排除してはいないとドイツの新聞社DIE WELTに述べた。
「ソフトウェアをライセンス供与する前に、プラットフォームに多大な可能性があることを示す必要がある」と同氏は述べた。「われわれはまず、自社の約束を果たさなければならない。それが実証された時点で、ライセンス供与の可能性はある」(Heins氏)
ライセンスが供与されれば、サードパーティーのハードウェアメーカーが同新OSを、非RIM製端末に搭載可能となる。BlackBerry 10はRIMの大きな賭けであり、同社はこれによって同ブランドが再生することを期待している。何度かの遅延を経て、RIMは来週、複数の都市において同新プラットフォーム搭載端末を発表する予定である。
遅延について尋ねられたHeins氏は、10年間持続する堅固なプラットフォームを構築することが同社の目標だったと述べた。
「今後10年間にわたって存続可能なプラットフォームを構築するために、時間をかけた」と同氏は述べた。「われわれはスマートフォンだけでなく、例えば、今後ますますネットワーク接続が増加するであろう車内などでの使用も対象にしている。BlackBerry 10には、まったく新しい成長分野があると考えている」(Heins氏)
同社は、かつて人気を誇っていたBlackBerry端末の販売台数を回復させ、市場シェアを奪回しようと苦心しているものの、Appleと「Android」陣営が独占している業界においてその努力は実を結んでいない。GoogleはAndroidをサードパーティーのハードウェアメーカーにライセンス提供することで、多大な成功を収めている。RIMは2012年、大規模な組織再編を発表しており、また、同社のハンドセット部門をメッセージングネットワーク部門から切り離して分社化したうえで、業績の芳しくないBlackBerryハードウェアのビジネスを売却する方向で検討しているとうわさされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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