Microsoftは米国時間1月15日、「iOS」「Android」「Windows 8」「Windows RT」および「Windows Phone 8」デバイスをクラウドから管理する製品ポートフォリオを発表した。
Microsoft関係者は15日、報道機関およびアナリスト向けの30分のウェブキャストの中で、同社のいわゆる「Cloud OS」管理計画に関する詳細を公表した。
Microsoftはこれを実行する2つの主要な方法をITマネージャーに提供する。「Windows Intune」クラウド管理サービスを利用する方法と、「System Center 2012」システム管理スイートを利用する方法だ。Microsoftは同社のシステムおよびモバイルデバイス管理コンポーネントをCloud OSの一部と位置づけている。Cloud OSは、「Windows Azure」「Windows Server」「System Center」「SQL Server」「Visual Studio」を含む同社Server and Tools部門の全製品の上位に位置する包括的なブランドになりつつある。
Microsoftは2012年12月、Windows Intuneサービス(開発コード名は「Wave D」)の4番目のバージョンをひっそりと公開した。そのとき以降、Windows 8、Windows RT、およびWindows Phone 8デバイスの管理機能を追加するこのバージョンにアクセスできるのは、新規ユーザーのみとなっている。既存のWindows Intuneユーザーは、MicrosoftのWindows AzureパブリッククラウドにホストされているWindows Intuneの最新バージョンを2013年2月まで入手することができない。
Microsoftはもともと、Windows Intuneのバージョン3でiOSおよびAndroidデバイスの管理機能を追加した。しかし、Intuneサービスの新バージョンでは、(Androidベースのデバイス以外の)大半のモバイルデバイスを管理する「Microsoft Exchange ActiveSync」プロトコルへの依存度が弱まっている。
Microsoftは2012年12月、System Center 2012製品の最初のサービスパックもリリースした。SP1は「Windows Server 2012」「SQL Server 2012」およびWindows 8の管理機能を追加している。モバイルデバイスの管理を可能にしているのは、「Configuration Manager SP1」コンポーネントだ。
これらの管理製品は、企業アプリを「Windows」およびWindows RTモバイルデバイスにサイドロードすることも可能にする。Intuneは「Company Portal」アプリを提供する(同アプリは「Windows Store」で公開されている)。企業は、自社ユーザーにインストールしてほしい企業アプリや基幹業務(LOB)アプリを同ポータルで公開することができる。アドミニストレーターは、「Configuration Manager」向けのWindows Intuneアドオンを使って、社内配布用のCompany Portalアプリを実装するオプションも利用できる。
Microsoftはまた、このウェブキャストで、「Windows Server」向けの「Windows Azure」サービスが現在同社のホスティングサービスプロバイダー向けに広く提供開始されたことを明らかにした。Windows Server向けWindows Azureサービスは、同社が2012年にテスト版をリリースしたもので、Windows Azureの機能の一部をWindows Serverに追加する。これらのアドオンサービスには、ホストされた仮想マシン、高解像度ウェブサイトのサポート、サービス管理ポータル、そしてサービス管理プログラミングインターフェイス(開発コード名:「Katal」)が含まれる。Microsoftはいずれ、Windows Server向けAzureサービスを、さらに大規模な顧客にも提供することを選ぶかもしれない。
Microsoftの担当者はこのほか、ウェブアプリケーションのパフォーマンスを監視するサービス「Global Service Monitor」を披露した。同サービスはWindows Azure上で動作し、System Center 2012 SP1を補完する。現在はプレビュー段階で、正式版は2013年3月にリリースされる予定だ。
MicrosoftはWindows Intuneを2通りの価格で提供する。1ユーザーあたり月額6ドルで「Software Assurance」と「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」ツールを含まない形態と、1ユーザーあたり月額11ドルでこれらを含む形態だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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