IBMは常に最も多くの米国特許を取得している企業として知られているが、2012年の記録には特別な意味合いがある。IFI CLAIMS Patent Servicesが米国時間1月10日に公開した年次統計によると、IBMは20年連続で他のどの企業より多くの特許を取得しただけでなく、6478件の特許を取得して単年での最多記録も打ち立てたという。
IBMの会長兼最高経営責任者(CEO)であるGinni Rometty氏は声明で次のように述べた。「われわれは、テクノロジおよび科学の創造性におけるこの新たな記録を誇りに思っている。これは、IBMの1世紀にわたる研究開発への取り組みから生まれたものだ。中でも特に具体的な成果として、当社の2012年における特許件数の記録と20年間にわたり維持してきた首位の座は、IBMに多くの素晴らしい発明家たちがいることの証明だ」
2位は5081件の特許を取得したサムスンで、3位は3174件の特許を取得したキヤノンだ。GoogleとAppleはそれぞれ21位と22位で、ともに上位50位以内に入った。両社はリストの上位ではなかったが、どちらも2011年から大幅に記録を伸ばしている。
The New York Times(NYT)によると、Googleの特許取得件数は1151件で、前年から170%増加したという。Appleは2012年に1136件の特許を取得して、2011年の676件から68%増加した。
IFIのCEOを務めるMike Baycroft氏はNYTに対し、「GoogleとAppleは明らかに知的財産をきわめて真剣に考えており、それが結果にも表れている」と述べた。
IBMの取得済み特許のうち約200件はセキュリティに関するもので、テクノロジの重点がセキュリティやプライバシーに移りつつあると考えていることが分かる。その他の取得済み特許は、健康管理、分析、クラウド、モバイル、銀行業務、ソーシャルネットワーキングなどの分野に関するものだ。
IBMは1993年から2012年の間に約6万7000件の米国特許を取得した。2012年は、8000人もの発明家による取り組みの成果として、6478件の特許を取得するという記録を樹立した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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