既報で予想していた通り、AmazonがユーザーのCD楽曲をクラウドに保存する「AutoRip」というサービスを提供開始した。
AutoRipサービスは米国時間1月10日午前に提供が開始された。AutoRip対応のCDを購入したユーザーにはMP3版が無償提供され、「Amazon Cloud Player」からストリーミングしたりダウンロードしたりすることが可能となる。MP3トラックは即座に提供され、CDが購入者に届く前からでも利用可能となる。
計画に詳しい複数の情報筋らの話として、米CNETのGreg Sandoval記者が、同サービスが提供される可能性を最初に報じた。同記者は「間違いなく、CDに関連するここ数年の発表の中で最も重要なもの」として、次のように記している。
Amazonは音楽販売でAppleの「iTunes」に大きく差をつけられている。そんなAmazonは、ディスクに収められた音楽を今でも好む多数の消費者に、出費に対してより高い価値を提供できることを示せる。事業シェアの拡大につながる可能性があり、賢明な動きだ。
同サービスは過去に購入したCDにも適用される。Amazonによると、1998年以降に購入したAutoRip対応のCDが対象だという。
Amazonによると、AutoRipの楽曲を聴く方法は以下のとおり。
Amazon Cloud Playerのライブラリの「購入済み」プレイリストの中に、ユーザーが利用できるすべてのAutoRip対応楽曲が収容される。Cloud Playerライブラリの中では、購入したAutoRip楽曲にはAutoRipのロゴが表示される。ユーザーは、自分のCloud Playerライブラリの中のすべての音楽を、コンピュータのブラウザなどの任意のAmazon Cloud Player対応端末にストリーミングおよびダウンロードできる。
Amazonは、「多数の」AutoRip対応CDが提供されていると述べる。リストに挙げられているタイトルの中には、Green Dayの「Tre」、Mumford & Sonsの「Babel」、Taylor Swiftの「Red」、Paul Simonの「Graceland」リマスター版、Eric Claptonの1970年代の代表作「Slowhand」などがある。
現時点では米国ユーザーのみが同サービスを利用可能である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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