新興のテレビサービス「Aereo」は米国時間1月8日、2013年は誕生の地からほぼ全米各地へと拡大し、東のボストン、西のソルトレークシティー、南のアラバマ州バーミングハムなど22都市に進出する計画だと発表した。Barry Diller氏の支援を受けた、テレビ放送をストリーミング配信する同サービスはこれまで、ニューヨーク市でのみ提供されてきた。
投資家らもまた、同社の展望に引き続き興味を抱いているようだ。ニューヨーク市ロングアイランドシティーを拠点とするAereoは8日、3800万ドルのシリーズBラウンド資金調達を完了したことも発表した。主導したのは、InterActiveCorp(IAC)やHighland Capital Partnersなど、シリーズAから支援している従来からの機関投資家だった。
AereoのアンテナおよびDVR技術は、インターネットに接続された特定のデバイスで、利用者が地元のテレビ放送をリアルタイムで視聴することを可能にする。テレビ局にとっては面白くない話だ。
Aereoの料金プランは、1日1ドル、1カ月8ドル、1年80ドルなどがあり、ケーブルテレビへの加入は必要ない。
Aereoの最高経営責任者(CEO)Chet Kanojia氏は、ラスベガスで開催されているCES 2013への登壇に合わせて出した声明で、次のように述べた。「テレビ視聴は、シンプルかつ便利で、合理的な価格であるべきだ。Aereoの技術はまさにそれを提供する。すなわち、すべての消費者が与えられるべき、選択、柔軟性、ファーストクラスの体験だ」
Aereoが2013年に展開する米国の都市をすべて挙げると、ボストン、マイアミ、オースティン、アトランタ、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ワシントンD.C.、ボルティモア、デトロイト、デンバー、ミネアポリス、フィラデルフィア、ピッツバーグ、タンパ、クリーブランド、カンザスシティー、ローリーおよびダーラム(ノースカロライナ州)、ソルトレークシティー、バーミングハム、プロビデンス(ロードアイランド州)、マディソン(ウィスコンシン州)となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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