ラスベガス発--4Kテレビは現在、4Kという高い解像度のメリットを実感しにくいという点は別にして、コンテンツ不足という大きな問題を抱えている。ソニーはテレビやコンテンツを提供する企業のなかで今のところ唯一、2013年に発売を予定している一連の4Kテレビの市場投入に歩調を合わせるかたちで、こういった問題に実質的に取り組もうとしている。
ソニーは2013年夏、家庭に4K解像度のコンテンツを送り届ける専用の動画配信サービスと、テレビに直接コンテンツを送り込める4Kビデオプレーヤーの提供を開始する予定である。
現在のところ、同社製の84インチ4Kテレビに2万5000ドルを支払った顧客には、10本の映画と各種の短編映像といった4K解像度の映像コンテンツがあらかじめ収められたビデオプレーヤー(実質的には大容量のハードディスク)が「貸与」されるようになっている。しかし、今回初めて4K映像の配信システムが明らかにされたことで、配達されてきたBD-ROMを使って、貸与されているプレーヤーのコンテンツをアップデートするというその場しのぎの手法に頼らなくても、豊富な4Kコンテンツにアクセスする方法が提供されるはずだ。
さらにソニーは、4K解像度で新たにリマスタリングしたBlu-rayディスクもいくつか発表している。ただし厳密に言えば、これらは4K解像度のBlu-rayではなく、その解像度は通常の1080pであり、一般のBlu-rayプレーヤーを用いることで、どのようなHDTV上でも再生できる。
4Kビデオプレーヤーや、同プレーヤー向けの4Kコンテンツ、4K解像度でマスタリングされたディスクの価格は明らかにされていないものの、いずれも安くはないと予想できる。以下がプレスリリースだ。
4K解像度のLED TVである「X」シリーズは2013年春に米国全域のSony Storeや、特定家電販売店で発売する予定である。また同春には、Sony Picturesのcolorworksスタジオにおいて4K解像度でマスタリングされた一連のBlu-rayディスクを提供する予定だ。最初に提供するタイトルとしては「アメイジング・スパイダーマン」や「アラビアのロレンス」「タクシードライバー」がある。純粋な4K解像度のマスタから作成されたこれらのディスクを、フルHD解像度の高ビットレートで再生することで、オリジナルのコンテンツが持つ豊かな色彩をより忠実に再現できる。また、ソニーの4K Ultra HD LED TVによってアップスケーリングすることで、こういったディスクは4K解像度に近い品質の映像をコンシューマーに体験してもらうための理想的な方法となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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