そして言うまでもなく、Appleが独自のテレビを開発しているといううわさがある。このテレビにはAppleのソフトウェアが数多く詰め込まれるのは間違いないだろう。これは当然ながら、CESの前やその開催中に発表されることはないが、うわさが飛び交っていることを考えれば、開発者たちは次の大きな領域としてリビングルームに狙いを定めているという主張の信ぴょう性が高くなってくる。
リビングルームを狙っているソフトウェアと言えば、セカンドスクリーンアプリはすでに人々の「iPad」やタブレットで使われているが、改善の余地はまだたくさんある。そしてCESではさらに多くのセカンドスクリーンアプリが登場すると予想される。
2012年にはAMCの「The Walking Dead」やHBOの「Game of Thrones」などのテレビ番組が(そのほかの番組でもそうだが)インタラクティブなコンテンツの提供を開始している。視聴者は新たな回の放送を視聴しながら、そのようなコンテンツをタブレット上で見ることができる。しかしZeeboxのようなアプリでも、ほぼすべてのテレビ番組に関する詳しい情報(出演者の略歴や関連するコンテンツ)を提供している。
人々がタブレットを膝にのせてリビングルームで過ごすことに慣れれば、こうしたアプリは、特別な番組向けのものであれ、あらゆるコンテンツを網羅しようというものであれ、なくてはならないものになるだろう。現在の初期段階では、2013年のCESは、大量の新しいソフトウェアの一部としてより多くのセカンドスクリーンアプリが登場するスタート地点になると思われる。
これはいずれかの時点で必ず実現するのではないだろうか。1月のCESには間に合わないのは分かっているが、われわれのコンピュータやスマートフォン、タブレット、そしてテレビ画面で、より多くのコンテンツが共有されるようになっている以上、あらゆる場所でテレビが見られるようになるのは、単なる時間の問題だと考えなければならない。
大規模なイベントでは、2012年夏季オリンピックがNBCの「Olympics Live Extra」アプリでライブストリーミングされた例がすでにある。ただしそれは大成功というわけにはいかなかった。しかしWi-Fiや無線通信がかつてないほど高速になる中で、テレビを自分のデバイスで見ることは、本当にそれほど手の届かないことなのだろうか。
このことについては、CESではこれ以上分からないかもしれないが、可能性を示唆し始める企業もあるだろう。それは筆者らの希望的観測に過ぎない可能性もあるが、テレビをどこででも見られるようになれば素晴らしいことだというのは、認めざるを得ないだろう。
そして「Windows 8」とその最新のスタート画面のことがある。正直に言ってほしい。ライブタイルと分かりにくい「Windows RT」アプリとともにWindows 8が登場した時、あなたはそれに一目ぼれすることなどなかったのではないだろうか。Microsoftにとっては惜しむべきことだが、一般の人々の多くも、それを一目で気に入ることはなかった。そしてそのようなぱっとしない評判を考えると、サードパーティーの開発者がそのプラットフォーム向けの大ヒット製品を出すとは考えられない。そしてもちろん、MicrosoftはCESに出席しないため、何らかの大規模なアップデートについて、Microsoftから直接聞くことはないだろう。
結局のところ、ユーザーがそのプラットフォームに興奮をおぼえていないのであれば、開発者もおそらく同じ気持ちだろう。それはつまり、形勢を大きく変えるようなWindows StoreアプリがCESで大量に登場するとは見込めないということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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