vBookz PDF Voice Readerは、16種類の言語に対応した欧文のPDF読み上げアプリだ。仕事で大量の英文資料を読まなければいけないときには、ある程度のスピードで読み上げてもらった方が、目で読むより速いことがある。そんなときに重宝するのが本アプリだ。人間の朗読にはかなり劣るが、ザッと内容を確認するには十分だ。また、Gutenbergプロジェクトなど、洋書を無料で読めるサイトからPDF版をダウンロードして読み上げてもらい、外国語学習のために利用するのにも便利だ。
vBookz PDF Voice Readerは、無料でダウンロードできるが、実際に利用する際には、音声を購入する必要があるので注意が必要だ。最初からアプリに同梱されているPDFだけは、無料で聞くことができるので、読み上げの聞こえ方や操作性などを確認するのに使うといいだろう。
本アプリへのPDFの取り込み方法はいくつかあるが、たとえば、PDFをDropboxに保存しておき、Dropboxアプリから展開先のアプリを選択するときに「vBookz PDF」を選択するか、Safariで開いたPDFを「次の方法で開く」でvBookz PDFに読み込むのが簡単だろう。vBookz PDFに読み込んだPDFを初めて開くときに、読み上げ音声の言語を選択する。ここで、まだ対象となる音声を購入していない場合は、続けてアドオンを購入する手続きに入る。
読み上げの準備が整うと、画面に赤い再生ボタンが表示されるので、タップすると読み上げが開始される。読み上げ中は、読み上げている箇所が赤枠で表示されるので、読み上げを聞きながら本文を読む場合でも、現在どこを読んでいるのかを見失うことはない。
読み上げスピードは調整できるので、いくつか試してみて、ちょうどいい速さに設定しよう。たとえば、英語学習者に人気のVoice of America(VOA)のニュースは、普通のアメリカ人が話すスピードの3分の1程のスピードで配信されているが、これは130 wpm(ワード/分)以下のスピードとされている。筆者が試したところ、130wpmでは目で読んだ方が速いという印象だ。しかし、最高速度の240wpmでは速すぎて、単語同士のつながりが不自然に詰まって聞こえてしまう。ただ、単語同士のつながりの自然さは、スペースの幅に依存するようだ。
本アプリは、iPad版でも使えるユニバーサルアプリとなっている。PDFリーダとして使用する場合は、画面の大きなiPadの方が読みやすいかもしれない。もちろん、普通のPDFビューアとしても使えるが、機能はシンプルなため、読み上げができない日本語のPDFを読みたい場合は、他のアプリを使うことをお勧めする。また、より読書に特化した読み上げを希望する場合は、同じ発売元のvBookz Free Audiobooks 30,000+ classics aloudがある。
>>「vBookz PDF Voice Reader」のダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス