「ToDous」は、複数メンバーでのコラボレーションを前提としたタスク管理サービスだ。ひとつのプロジェクトにまつわるタスクをメンバー間で割り当て、オンラインで進捗を管理することができる。
タスクの記入は一般的なタスク管理サービスの高機能版といったところで、タスク名および詳細のほか、重要度、期限、リマインダの有無などが設定できるほか、ファイルも添付できる。
ほかのタスク管理サービスと一線を画するのはこれらタスクの担当者を個別に指定できる点で、例えばひとつのグループにA、B、Cの3人のユーザがいたとして、AがBとCに、あるいはCがAと自分自身に、といった具合にタスクを処理する担当者を指定できる。各担当者は割り当てられたタスクの処理が終わったら報告を上げ、それが承認された時点ではじめて完了となる仕組みだ。
これらタスクについてはトップページに「本日のタスク」「明日のタスク」「期限切れタスク」「いつかやるタスク」に分けて表示される。今日処理しなくてはいけないタスクについては、「本日のタスク」をチェックしておけば漏れがないというわけだ。タスクの数は円グラフで表示され、達成率が割合で表示されるので、その日あといくつのタスクを処理しなくてはいけないかが一目でわかる仕組みになっている。
ユニークなのは、「ありがとう!」を押して相手に感謝の意を送れることだ。割り当てたタスクを相手が処理した際「ありがとう!」を押すことにより、相手に感謝の意を手軽に伝えられるというわけだ。このほか、タスクを処理した数を経験値と見なし、本サービスを利用している他のユーザとスコアを競うゲームフィケーション的な要素も備えるなど、一歩間違えばそっけなくなりがちなオンラインでのコミュニケーションを円滑に回すための仕組みを備えている。
このほか、タスクを毎朝メールで通知したり、通知先のメールアドレスを複数登録することもできる。またiCalやGoogleカレンダーとも連携できる機能を備えるほか、朝/昼/終業/終日といった時刻の定義を変更できる機能も搭載されているので、業種業態に合わせたカスタマイズも可能だ。承認回りのフローがやや複雑で、ひととおり使ってみるまで馴染みにくいのは、これら高機能の裏返しといったところだろうか。
無料で3人まで利用でき、有料ではさらに多くの人数にも対応しているので、グループワークにはぴったりだ。他人へのタスクを割り当てる機能を使わなければ個人でも問題なく利用できるので、まずは気軽に試してみるとよいだろう。従来のタスク管理サービスとは一線を画する仕組みおよびデザインであり「Remember the Milk」や「Toodledo」、「Nozbe」など著名なサービスに馴染めなかった人にこそ、使ってみてほしいサービスだ。
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