Googleが、フランス語およびドイツ語で書かれたベルギーの新聞記事を「Google News」で利用し著作権を侵害したとしてベルギーの新聞社から訴えられていた長きにわたる裁判で、和解した。
Copiepresseという団体がGoogleを訴えたのは2006年。Copiepresseは、Google Newsのアグリゲーションサービスでベルギーの新聞記事のタイトルや一部抜粋を利用することや、ウェブでの検索結果に記事のキャッシュへのリンクを表示することは著作権法に違反すると訴えた。
Googleは米国時間12月13日、同団体と和解し、すべての法的な闘争が終結したと発表した。Googleによれば、新聞社各社と連携し、ペイウォールやサブスクリプション、GoogleのAdSenseプラットフォームを利用したサイト広告、モバイル端末向けコンテンツ配信への協力など、新聞社の収益を増やす複数の取り組みを行ってゆくという。
もっとも、Googleは法律に違反したわけではないという立場を再び主張している。
Googleは声明で「われわれは今も、自分たちのサービスが新聞の著作権を尊重したものであると信じている。コンテンツをわれわれのサービスに組み込む際に、ベルギーの発行企業や著者に支払いが生じているわけではないことに言及しておきたい」と述べている。
Googleは和解に際して支払いは生じていないと主張しているが、PaidContentによれば、ベルギーの新聞各社が「Googleに妥協させ」「約500万ユーロ」(およそ650万ドル)を支払うよう強いたとフランスの新聞社Le Mondeが述べているという。
米CNETではGoogleにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力