Donutsは12月10日、ランチ交流サービス「ソーシャルランチ」を運営するシンクランチの全株式を取得したと発表した。
Donutsは、「暴走列伝 単車の虎」をはじめとしたソーシャルゲームや、女性向けハウツーサイト「ハウコレ」、勤怠管理サービス「ジョブカン」を提供する。元ディー・エヌ・エー(DeNA)社員らが中心となり、2007年に創業した企業。
今回の株式取得は、ソーシャルランチのサービス拡大、Donutsのコーポレートブランド強化を目的としたもの。株式取得にともない、シンクランチ代表取締役社長の福山誠氏、代表取締役副社長の上村康太氏を含む全社員3名はDonutsに参画。今後もソーシャルランチの運営、開発に携わる。
「福山(代表取締役の福山氏)のアイデアでサービスを始めたが、コンセプト勝負だったので、1年やってどうにもならない、となればやめようとしていた」――サービスを開始当初をこう振り返る上村氏。だが2011年10月のサービスインから1年2カ月を迎えて、「サービスに愛着もあり、順調に育ってきた。一方では投資を受けている以上、出口を考えないといけない。しかしすぐに(IPOという)出口は見えていなかった」と語る。また、直近はマネタイズに注力したため、サービス面での大きなチャレンジをやりきれていないという思いがあったという。
Donuts代表取締役の西村啓成氏は、福山氏が学生時代にアルバイトをしていた当時のDeNAの社員でもあり、その後も親交のある人物。今回、Donutsが自社で提供するウェブサービスについて模索する中で、ソーシャルランチの買収について打診があったのだという。「(Donuts)でいろいろな事業をやっていく中で、そのラインアップの1つとしてソーシャルランチが増えるという形。そういうことをやっていける会社だ」(福山氏)
ソーシャルランチのユーザーは現在約6万人。爆発的な成長はないものの、徐々にユーザーを伸ばしているところだという。「広告費も使わずここまできた。まだまだユーザーの拡大はできる」(上村氏)。また今後は必要に応じて人材も採用し、サービスを拡大するとしている。
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