ショートメッセージサービス(SMS)の父と呼ばれる人物が、最初のSMSメッセージ送信から20年を記念して、テキストメッセージというまさにぴったりの方法で行われた珍しいインタビューに応じた。
英国のBBCが現地時間12月3日に行ったインタビューで、Matti Makkonen氏はSMSのアイデアを思い付き、具現化したのは自分であることを認めている。だが、Makkonen氏は「控えめな父」との呼び名にふさわしく、SMSのテクノロジを実際に開発したのは他の人たちだということをはっきりさせた。
Makkonen氏はBBCに対して、「私はSMSを自分の業績だとは考えていなかった。みんなで協力して、アイデアを集め、そのアイデアに基づいてサービスの仕様をまとめた結果なのだ」と述べている。
1992年12月3日、Vodafoneの英国のネットワークを使ってコンピュータから携帯電話に送信された最初のテキストメッセージは、「Merry Christmas」(メリークリスマス)というシンプルな内容だった。BBCによれば、Makkonen氏は1984年に電子通信関係のカンファレンスで初めてSMSのアイデアを提唱したという。だが、SMSが実用化されたのは、技術者らが当時の最新規格であるGSMの開発にSMSを含めてからのことだった。
SMSは20歳の誕生日を迎えたが、Makkonen氏の考えでは、このテクノロジが実際に導入されたのは、Nokiaが携帯電話「Nokia 2010」を発売した1994年のことだという。Nokia 2010は、簡単にメッセージ送信ができる初めての機種だった。
Makkonen氏はこのアイデアから全く金銭的見返りを得ておらず、この発明で特許を取得できるとは思わなかったとBBCに語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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