Dell、Intel、Qualcommの各社がシャープへの出資について、同社と話し合いを持っているという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間11月29日、複数の情報筋からの話として報じた。シャープはDellとIntelに対し、株式発行あるいは債権の形で2億4000万ドルの出資を受けたいと打診しているという。Qualcommによる出資額はこれよりも低くなる見込み。
IntelとQualcommがシャープへの出資を検討していると報じられるのは今回が初めてではない。Reutersも11月に入り、両社がシャープへの出資を検討していると報じていた。もっとも、この記事では、IntelとQualcommが約3億7800万ドルを共同出資するのではないかと言われていた。また共同通信は、Intelがシャープに最大5億ドルを出資する可能性があると報じている。
DellやIntelのような企業がシャープに出資したいと考えるのは奇妙に聞こえるかもしれない。しかし、シャープは、低温ポリシリコン(LTPS)やIGZOなど、屈指のディスプレイ技術を提供している。シャープは今週、IGZO液晶を採用した超薄型の4K対応LEDディスプレイを2013年初めに発売すると発表した。出資を検討しているとされる企業各社はすべて、このようなディスプレイ技術に容易にアクセスできるようになることに関心があるとされている。
米CNETはシャープに対しWSJの記事に関するコメントを求めたが、本稿執筆現在、回答を得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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