インターネット小売業者にとって、ブラックフライデーは活発な1日だった。なぜなら、多くの人が買い物をする同日のオンライン売上高が初めて10億ドルを突破したからだ。
市場調査会社のcomScoreが米国時間11月25日に発表した最新の統計によると、感謝祭翌日(ブラックフライデー)の23日、特売品を求める人々はオンラインで前年同日比26%増の10億4200万ドルを消費したという。感謝祭当日のオンラインショッピングも増加し、売上高は前年同日比32%増の6億3300万ドルに達した。
comScoreの会長であるGian Fulgoni氏は声明の中で、「実店舗におけるブラックフライデーの重要性についてメディアが熱狂的に報じているにもかかわらず、Eコマースチャネルでこの日の重要性は増し続けている。とりわけ、実店舗の人混みを避けたい人々の間で、その傾向が顕著だ。小売店舗のブラックフライデー売上高が1.8%減少したという先の報道と合わせて考えると、われわれは今、自信を持ってそれをマルチチャネルマーケティング現象と呼ぶことができる」と述べた。
歴史的にブラックフライデーで2番目に売上高の多いカテゴリだったアパレルとアクセサリが、オンライン支出の4分の1以上を占め、2011年に売上高が最も多かったコンピュータハードウェアを抜いた。タブレットとスマートフォンの普及拡大が続く中で、デジタルコンテンツおよびサブスクリプションの売上高は前年比で29%増加し、最大の成長を記録した。
23日にオンライン小売業者のサイトを訪問した人数は約5730万人で、前年から18%増加した。eBayのようなオークションサイトを除くと、訪問者が最も多かったのはAmazonで、WalmartとBest Buyがそれに続いた。トップ5に入った残りの2社はTargetとAppleである。
comScoreは26日のサイバーマンデーの支出額も記録的な数字になると予測した。サイバーマンデーとは、米国の消費者がショッピングリストをオフィスに持参すると言われている感謝祭翌週の月曜日のことだ。
「感謝祭が終わり、大半の消費者は26日に職場に戻るという状況の中で、われわれはサイバーマンデーに期待している。われわれがこの3年間観察してきた基準に照らして考えると、サイバーマンデーは2012年のシーズンでオンラインショッピングが最も活発な1日になり、売上高は15億ドルに近づくはずだ。それを超える可能性さえある」(Fulgoni氏)
その予測は、消費者が2011年のサイバーマンデーにオンラインで費やした12億5000万ドルを上回っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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