インテル、Ultrabookの1年の成果に手応え

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テレビCMでおなじみ、Ultrabookのイメージキャラクターであるトラと、インテルの吉田和正社長(左)、同マーケティング本部長の山本専氏
テレビCMでおなじみ、Ultrabookのイメージキャラクターとインテルの吉田和正社長(左)、同マーケティング本部長の山本専氏

 インテルは11月20日、報道関係者を対象にした「IAプレス・ミーティング」を開催し、第1号の製品投入から約1年を迎えたUltrabookに関するマーケティング施策などを説明した。

 インテルの吉田和正社長は「今から1年前にUltrabook元年が訪れると宣言した。6月には第3世代インテルCoreプロセッサーを搭載したUltrabookが登場し、コンシューマだけでなく、企業向けにも活用できるソリューションを提案した」と実績を強調。

 続けて「10月にはWindows 8が登場し、新たなフォームファクターとしてコンバーチブルというカテゴリが誕生した。年末までに第3世代インテルCoreプロセッサーを搭載したUltrabookは、140機種以上が発表され、女性や高齢者に特化した製品も登場。さらに日本発のアプリケーションやサービスも続々と登場している。楽しくライフスタイルを変えていくのがUltrabookである」と、Ultrabookの利用の広がりを説明した。

 「2011年秋には、薄型、高速性、使いやすさ、長時間バッテリ駆動をUltrabookの特徴としていた。2012年秋には、コンバーチブル型やタッチ操作が加わったことで、自由なスタイルや自分らしさの表現を可能にする形に選択肢が広がり、それぞれのニーズにあったユーザー体験を実現できるようになった。それぞれの目指すライフスタイルをUlltrabookで実現できるという機運が生まれている」(吉田社長)

  • PCメーカー各社から発売されたUltrabook

  • 日本発の各種ソフトウェアも展示

  • Ultrabook発売から約1年、Windows 8の登場でコンバーチブルという選択肢が加わった

  • 日本発のアプリもコンシューマーから企業用途まで続々と登場した

  • PCの利便性とタブレットの楽しさを兼ね備えたのがUltrabook

 特筆すべきは、吉田社長が何度もコンバーチブル型製品に言及したことだ。

 「利用シーンを考えると、タブレットで楽しむ使い方は右脳を使うものであり、PCの利用は主に左脳を使うものといえる。コンバーチブルは、二つの役割を一台で担うものになる。利便性と楽しさを兼ね備えたコンバーチブル型は、ライフスタイルを変えることになる」などとした。

インテルは単なるプロセッサベンダーではない

 姉妹誌ZDNet Japanのインタビューで、吉田社長は「インテルは単にCPUを提供するベンダーではなく、新たなライフスタイルやワークスタイルを提案し、それに向けてパートナーとともに市場を創造していく役割を担いたい」と語っていた。

 今日の会見でもそれは同様で、「インテルはマイクロプロセッサを開発、提供するだけでなく、新しいことを始めることの大切を知り、それに向けた提案を行っている。また、Ultrabookを通じて、インテルが革新を起こす会社であるというイメージを作ることも大切だ」と強調した。

 一方、Ultrabookには新たな課題も生まれたようだ。「Ultrabookでは多くのプロモーションを展開してメリットを訴求してきたが、女性や子供といった層にはまだイメージが伝わりきれていないという反省がある」と吉田社長。

 「Ultrabookは新たなカテゴリーとして、まだまだ進化している。実際にUltrabookを体験した人たちに聞くと、PCが変わったという声や、こうしたPCならば欲しいという声が出ている。驚きと感動が生まれ、期待が高まっている。こうした体験の場をもっと増やしたい」

 今回の会見では、会社から帰宅した一人暮らしの男性、休日のカフェで過ごす20代の女性、3世代に渡る家族が住む家庭での利用シーンを、それぞれ寸劇で再現してみせた。

  • 会社から帰宅した一人暮らしの男性を想定した利用シナリオ

  • 休日のカフェで過ごす20代の女性を想定した利用シナリオ

  • 3世代家族が住む家庭を想定した利用シナリオ

 インテル マーケティング本部長の山本専氏は、「ビジネスとプライベートの使い方を瞬時に切り替えられるのがコンバーチブル型の特徴。用途に応じて、複数の機器を持ちかえずに、タブレットとPCにスタイルを変えて利用できる。タッチ機能の採用により、これまでPCを使えなかったシニア層なども利用できるようになる。利用の門戸を広げている」とした。

日本独自の展開も見せるUltrabookのマーケティング施策

 インテルでは11月22日から新たなテレビCMを開始し、コンバーチブル型Ultrabookを強く訴求していく考えだ。また、テレビCMと連動したモバイルアプリの提供も開始する予定。アプリでテレビCMの音声をキャッチすると、キャラクターを集められるというゲーム性を持ったアプリを提供するという。

 インテルはこれまでも、公式Facebookページを通じてデートスポットを写真で投稿するモテスポットフォトを提供したり、全国の主要量販店で配布されるUltrabook小冊子と連動したクイズプログラムなど、国内独自のプロモーションを実施。さらにグローバルキャンペーンとなる「Ultrabook Experience」では、アーティストやデザイナーなどを起用したキャンペーンを展開した。

 また、共同プロモーションとして雑誌『BRUTUS』のコンテンツと連動したショーケースや、キッザニア東京でのサッカースタジアムパビリオンを通じた訴求、博多・札幌・名古屋で街頭体験イベントも展開した。11月24日と25日には、東京タワーで宝探しゲームをしながらUltrabookを体験する「東京タワー スパイ大作戦!」を、12月10日〜14日には渋谷パルコで若年層向けにUltrabookを訴求する「The PUBLIC Powered by Ultrabook」を実施する。

 山本氏は、「この1年はUltrabookに始まり、Ultrabookに終わった。その成果が徐々に形になり、市場から受け入れられはじめた手応えがある。ライフスタイルをより楽しくできる提案をこれからも進めていく。また、新しい層に対して、新しいUltrabookを訴求していくことが、これからの重要な施策のひとつになる。コンバーチブル型のUltrabookの登場以降、PC売り場には、これまで足を運ばなかった人たちが来ている。こうした層に向けてもプロモーションの幅を広げたい。2013年も引き続き、Ultrabookの積極的なプロモーションを実施したい」とした。

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