富士通は11月20日、NTTドコモ向けの2012年冬モデル4機種を紹介した。スマートフォン2機種、タブレット1機種、フィーチャーフォン1機種のラインアップで、すべてのモデルにおいて「ハイスペック」と「使いやすさ」の両立にこだわった。また日本メーカーならではのセンシング技術によって勢いづく海外メーカーに対抗したい考えだ。
ドコモ向けの冬モデルでは、1.5GHzのクアッドコアCPUや64Gバイトの大容量メモリを搭載したスマートフォン「ARROWS V F-04E」、JILLSTUARTとコラボしデザインにこだわったスマートフォン「ARROWS Kiss F-03E」、1.7GHzのクアッドコアCPUや10080mAhの大容量バッテリを搭載した防水タブレット「ARROWS Tab F-05E」、Wi-Fiや指紋センサーに対応したフィーチャーフォン「F-01E」の4機種を販売する。
富士通ではスマートフォンに、見やすさや聞きやすさ、操作のしやすさを追求した独自技術「ヒューマンセントリックテクノロジー」を採用しており、冬モデルでもそれぞれの端末に新技術を搭載している。たとえば、“見やすさ”についてはユーザーの年齢に合わせて画面の色味を補正する「あわせるビュー」機能を搭載。タッチパネルの上部など指が届かない場合に、タッチ座標を補正して、押したかったところをタッチしてくれる「おまかせタッチ」機能により“操作しやすさ”も向上している。
同日の記者発表会で挨拶した富士通代表取締役副社長の佐相秀幸氏は、MM総研の調査において、富士通が上期の国内メーカー別出荷台数でシェア17.7%を獲得したという結果を紹介。「これは国内メーカーとして第1位だ。冬モデルはどれも自信作。特に海外メーカーの勢いが増して顧客の目が非常に厳しい中、年間目標である800万台を目指して、富士通の総力をあげて取り組みたい」と語る。
また、アップルやサムスンといった海外メーカーとの差別化については「日本メーカーがスマートフォンの変化に出遅れたのは事実だが、我々もスマートフォンの技術については十分キャッチアップしたと思っている。またヒューマンセントリックエンジンに代表される技術は明らかに日本メーカーの強みであり、グローバルメーカーではできていないことがたくさんある。そのあたりを顧客にアピールしご理解いただければシェアは挽回できるし、負けない自信がある」(執行役員常務の大谷信雄氏)と強調した。
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