それは良い結果と悪い結果の両方を招いている。誤解しないでほしいのだが、新しいMySpaceでコンテンツを消費するのは楽しい。しかし、どこから始めたらよいのかが分かりにくい。また、MySpaceにはあまりにも多くの音楽ストリーミング機能があるため、同サイトの真のアイデンティティを理解するのは難しい。MySpaceは音楽発見プラットフォームなのだろうか。お気に入りの音楽を共有する場所なのだろうか。それとも、お気に入りのアーティストの行動を追跡する場所なのだろうか。筆者には分からないが、「それらのすべて」という答えは良い答えではない。
またMySpaceには、SpotifyやPandora、VEVOでまだ提供されていない機能は1つもない。音楽ビデオの品質はVEVOの方が高い。Spotifyのプレイリストはあらゆる場所に持ち運ぶことが可能で、オフラインで使うこともできる。Pandoraは何年もかけて、その音楽アルゴリズムを完璧なものにした。
MySpaceは近いうちにモバイル版も公開する予定だ。そして人々は料金を支払って広告を取り除く代わりに、MySpaceをSpotifyやPandoraの代替サービスとして利用すると筆者は予想している。MySpaceの新しいデザインが同サイトの最大の強みであることは明白だ。そして同サイトはユーザーを誘い込み、つなぎ止めるための大量の音楽を有している。しかし現時点では、同サイトはあまりにも多くの機能を備え、あまりにも多くのものになろうとしている。
ただしMySpaceはそれらの問題を修正できる。しかし、TimberlakeがMySpaceの広告塔になっているとはいえ、同サイトが十分な数の音楽ファンを引き寄せられるかどうかは疑わしい。問題なのは、非常に多くの人々の心の中で、MySpaceというブランドに消せない傷がついているということだ。MySpaceはFacebookに対抗できなかった無様なソーシャルネットワークだ。MySpaceは何度となく改革を行ったものの、人々から忘れ去られていくのを防ぐことはできなかった。
おそらく、MySpaceのチームはそのブランドを捨てて、一からやり直した方が良い結果を得られるだろう。なぜなら、MySpaceには乗り越えなければならない悪い印象があまりにも多いからだ。それらの悪い印象が原因でこのサイトが失敗するとしたら残念なことだ。MySpaceの美しいデザインが、過剰な機能、そして失敗と同義語になったブランドによって押しつぶされてしまうのではないかと筆者は危惧している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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