ICT総研は11月19日、「新幹線全97駅でのスマートフォンLTE通信速度実測調査」の結果を発表した。LTE受信地点数217はソフトバンクモバイルが最多で、下りと上りの両方で速度も最速を記録したという。
新幹線全97駅291地点でのLTE実測の結果、ソフトバンクモバイルは、下り平均9.17Mbps、上り平均4.31Mbpsと両方で最速を記録。LTEエリアカバーについても、291地点中最多の217地点で安定したLTE受信ができた。9月21日に「4G LTE」のサービスが開始されたばかりでまだ日が浅いが、LTE網は急拡大していると、ICT総研は分析している。
KDDIは、新幹線全97駅291地点でのLTE受信地点数103と、3社中最少だったが、通信速度は下り平均7.02Mbps、上り平均3.16Mbpsを記録。ソフトバンクモバイルには及ばなかったが、NTTドコモを上回った。LTEを受信できない地点での3G通信速度は、3社中最速の下り平均3.35Mbpsを記録した。
NTTドコモは全291地点中189でLTE受信を確認。ソフトバンクモバイルに次ぐ、6割以上のエリアをカバー。だが、通信速度は下り平均6.36Mbps、上り平均1.13Mbpsという結果になっている。特に上り通信速度で遅さが際立ち、下り速度では長野新幹線で8.22Mbpsとトップを記録したものの、全体的に通信速度で苦戦を強いられた。
調査は11月5~13日、新幹線全97駅のホームや改札付近、駅前広場の3地点で、通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」で下り通信速度と上り通信速度を各3回ずつ計測。97駅291地点で1端末あたり873回の測定を実施した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス