コミュニケーションデザイン総合研究所は11月14日、「いい夫婦の日(11月22日)」を前に20~60代の既婚者1291人を対象にした「夫婦関係に関する調査」の結果を発表した。調査によると、家事にかける1日あたりの平均時間は、妻が176分、夫が51分で、妻は夫の3.5倍の時間を家事に費やしていることがわかった。
調査では、夫の家事時間が平均値より長い夫を「家事に積極的な夫(カジメン)」として、夫がカジメンの夫婦を「カジメン夫婦」と定義。ルンバなどのロボット掃除機や食器洗い機(食洗機)などの家電を導入して家事負担を軽減する夫婦を「ルンバ夫婦」と定義し、仲がいい夫婦の条件を分析している。
配偶者の家事に満足している割合は、夫が81.5%、妻は53.6%で、妻が夫の家事に不満を持つ割合(46.5%)は、夫が妻の家事に不満を持つ割合(18.6%)のおよそ2.5倍。夫がカジメンの夫婦の場合、夫の家事に満足する妻の割合は82.9%と、夫がカジメンでない夫婦(46.4%)のおよそ1.8倍多い結果となった。
夫婦の1日の会話時間は平均で70.8分、一緒に食事をする時間は44.0分、一緒に外出する時間は43.8分だった。カジメン夫婦の場合、夫婦の1日の会話時間は80.2分で、夫がカジメンでない夫婦(68.0分)より、およそ2割(12.2分)長かった。同様に、夫婦で一緒に食事をする時間はカジメン夫婦がおよそ1割(3.8分)長く、夫婦で一緒に外出する時間はおよそ3割(13.2分)長かった。
共働きの夫婦を対象に1日の会話時間をみると、ロボット掃除機がある夫婦(65.5分)では、ロボット掃除機がない夫婦(60.9分)より、およそ1割(4.6分)長かった。同様に、夫婦で一緒に食事をする時間はロボット掃除機がある夫婦がおよそ1割(3.2分)長く、夫婦で一緒に外出する時間もおよそ2割(6.8分)長かった。
配偶者に月1回以上「好き」「愛している」など好意の言葉を伝える割合は、全体では25.6%。カジメン夫婦では34.7%で、夫がカジメンでない夫婦(23.0%)よりおよそ1.5倍(11.7%)多かった。共働きでロボット掃除機がある夫婦(32.0%)の方が、共働きでロボット掃除機がない夫婦(22.6%)よりおよそ1.4倍(9.4%)多いという結果となった。
子どもがいる世帯で、配偶者を週1回以上「頑張ったね」「お疲れ様」などほめる、ねぎらう割合は、食洗機がある夫婦(58.2%)の方が、食洗機がない夫婦(49.2%)よりおよそ1.2倍(9.0%)多かった。
夫婦げんかの収め方が「自分から謝る」割合は、夫が20.8%、妻は7.5%で、夫が自分から謝る割合がおよそ3倍多いことがわかった。ロボット掃除機がある夫婦は、夫が自分から謝る割合が26.2%と、ロボット掃除機がない夫婦(15.7%)に比べておよそ1.7倍多い。食洗機がある夫婦は28.4%と、食洗機がない夫婦(14.5%)に比べておよそ2倍となっている。
これらの結果から、カジメン夫婦とルンバ夫婦はともに(1)妻の家事負担が軽い、(2)夫婦で過ごす時間や会話する時間が長い、(3)夫婦で好意や感謝、ねぎらいを伝える頻度が高い、(4)夫婦げんかの際には夫が先に謝る割合が高い――という傾向があることがわかった。ミュニケーションデザイン総合研究所では、これら4つの要素が、夫婦仲をよくするポイントとなっているようだ、とまとめている。
調査は10月26~30日に全国の20歳~69歳の既婚男女を対象にネットアンケートで実施。有効回答者数は1291人で、ロボット掃除機の利用による影響を分析するために、ロボット掃除機保有者(612人)と非保有者(679人)がほぼ同数になるよう案分している。
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