アイロボットの日本総代理店セールス・オンデマンドは9月14日、「ロボット掃除機 アイロボット ルンバ 700 シリーズ」を10月7日に発売すると発表した。
オンラインショップストア価格は、ベーシックモデルとなる「ルンバ760」は6万4800円、軽いゴミでも感知するダブルゴミセンサとダスト容器がゴミで一杯になると、ランプが点灯して知らせる機能が付いた「ルンバ770」は6万9800円、最上位モデルで、タッチパネル操作ができる「ルンバ780」は7万9800円。
ルンバ700シリーズの商品コンセプトは「任せられる掃除力」だという。ルンバの頭脳である「人工知能 AWARE(アウェア)」を向上。AWAREの通信を瞬時にかつ、スムーズに動かすための「神経系統」として新テクノロジ「高速応答プロセスiAdapt(アイ・アダプト)」を搭載。さらに新しい吸引システム「エアロバキュ」により、高速回転するデュアルパワーブラシでかきこんだゴミをパワフルにダイレクト吸引することで、より賢く、くまなく、丁寧に掃除ができるようになったという。
数十ものセンサから送られる情報をもとに、部屋の形状や広さ、汚れ具合、家具などの障害物、段差などの状況を瞬時に判断し、40以上の行動パターンから毎秒60回以上も使用環境に即した最適な動作を選択する。日本の住環境のように、より複雑で障害物の多い実際の生活空間においても、同じところを平均4回、角度を変えて清掃し、一方向からだけでは取りきれなかったゴミも確実に除去するとしている。
国内の掃除機市場は現在、年間550万台の規模だ。2005年から市場の縮小が続いていたものの2010年から微増しており、ロボット型掃除機の伸びによるものという。ロボット型掃除機市場は2008年から比較すると2010年は約5倍の市場規模に急伸しており、成長期のマーケットという。
セールス・オンデマンドの代表取締役社長である木幡民夫氏は、同社がルンバを手掛けはじめた2004年当時を振り返り、「ロボット掃除機そのものがユーザーの皆様に理解していただけず、1日の販売台数は0台、数台という日もあったが、ようやく市民権を得て日本のマーケットを築くことができた」と語る。
現在では世界50カ国で500万台以上を販売。国内においても2008年から急速に伸びており、累計で35万台を突破。2010年度の販売台数は前年比で237%の伸びという。2012年度の販売台数は25万台を目指す。
伸びた要因は、共働き世代の増加と高齢化社会の到来と同社は見る。「共働きにより、家事にかけられる時間が減っている。あるいは高齢化によって時間はあっても掃除をする体力がなくなっている。それらの環境的要因にルンバがうまくはまった。ルンバの掃除能力は、ユーザーから高い満足度を得ている」(取締役の徳丸順一氏)と自信を見せた。
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