設定には上部ベゼルから下に素早くスワイプすることでアクセスでき、ソーシャルネットワークとの統合や、より詳しいカスタマイズ、より厳しいセキュリティなどのオプションが見られる。それぞれのコンテンツタブでは、非常に便利なクラウドが今度も利用できる。画面上部のデバイスの状態表示で、どのコンテンツがタブレット上にあり、どれがクラウド上にあるかが分かるようになっている。
しかし、問題もある。インターフェースは動きがぎこちなくなることがあり、画面はやや応答性と正確性に欠け、タップに反応しない場合もある。また、インターフェースは合理化されたものの、本来どれだけもっといいものにできたかを感じさせることもある。一度特定のコンテンツタブを選ぶと、直接他のタブに移ることはできず、いったん画面を戻ってタブを選び直す必要がある。スライドメニューに移れるメニューを常に画面に表示させておくような、もっとエレガントな方法を採用してくれることを望みたい。
Amazonが成し遂げたのは、インターフェースの合理化だけではない。Kindle Fire HDを他のタブレットよりも際立ったものにする、新しい機能をいくつか追加している。
X-Ray for Booksを使うと、Kindleの書籍内で言及されている登場人物や用語、歴史上の人物などについての情報を得ることができるのに加え、それらの情報が本のどの場所に出てくるかを(ページ番号と図で)ハイライトしてくれ、該当するページに直接ジャンプすることもできる。もちろんこれは便利だが、次にAmazonがこの機能を改良する機会があれば、まず最初に特定の用語を検索する機能を付けるべきだろう。
X-Ray for Moviesは、率直に言って便利さでは劣る機能で、基本的に動画再生にIMDBの機能を統合し、映画を見ている最中に俳優の略歴を見ることができるというものだ。例えば「アベンジャーズ」を見ている最中に画面をタップすると、今見ているシーンに登場している俳優のリストからなるドロップダウンメニューが表示される。興味がある俳優をタップすると、その人の情報がIMDBに入っていれば、略歴にアクセスできる。素晴らしいことに、この機能はリアルタイムで動作し、シーンに人物が出入りするごとに、メニューのリストも変化する。これはすべての映画で機能するわけではなく、テレビ番組については、私がこのデバイスで再生したどの番組でも使えなかった。
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