以前からテレビ向けネットサービス「アクトビラ」などを通じてチラシを配信していましたが、現在ではパナソニック「ビエラ・コネクト」でチラシが閲覧できるようになっています。あわせて、TOKYO MXテレビでデータ放送を通じたチラシ配信も開始しています。MXテレビでは郵便番号を入力して天気予報を見るのと同様に、リモコンの「d(データ)ボタン」を押すだけでチラシを見ることができます。
これはシニア層獲得を意識した強化策で、現在20~40代を中心とした主婦の方が触れているのがスマートフォンやタブレットだとするとシニア層の方はテレビだろうと考えています。情報が必ず届きますし、画面も大きくてみやすい。予想以上に評判はいいですね。
戦略は2つ考えていて、一つはユーザーを増やすこと、もう一つはチラシの情報鮮度を上げることです。
ユーザー増に関しては、2012年度末に650万人、2013年度末に1000万人を目標にしています。ユーザー数が1000万人になると新聞の折り込みチラシを見ている方の約20%にリーチできる計算になります。
そのために推進しているのが地方企業とのアライアンスです。チラシは地域メディアですから、地域の企業と手を組んで進めていくことが必要です。すでに地方のテレビ局や新聞社などと提携して、Shufoo!のチラシを届けるサービスを開始しました。
情報鮮度については、10月末にアプリを改修して1日1回だった配信を1日3回へ拡大しました。これはShufoo!サイトへの時間帯別アクセスの推移から割り出した結果なのですが、翌日のチラシが夜に届けば、買い物の予定が立てやすいという声に対応したものです。
加えて、今後はチラシに掲載する情報の鮮度を上げていきます。紙のチラシに掲載されている情報は、配布する日の約1カ月前に決められたものです。しかし電子チラシではこのタイムロスを限りなくなくせる。場合によっては雨の日セールやタイムセールといったリアルタイムの情報を織り込みながら配信ができます。
7月に広島で、当日の売り場のお買い得情報を配信する「ミニチラシ」サービスを実験的に開始し、12月から全国展開していきます。例えば夏場には気温32度を超えるとビールが売れるといった調査データもあり、そうした気温や天気の変化にも細やかに対応できることが特長です。
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