電子チラシマーケットの確立を目指す凸版印刷「Shufoo!」--スタート12年目の変革へ - (page 3)

電子チラシのマーケットは確立、紙ではできないサービスを

 ミニチラシ同様に、紙のチラシにはない電子チラシだけのサービスも拡充させていきます。これは大型セールで押したい商品がたくさんある場合や、取り扱い商品が多くカテゴリごとに打ち出したい時に効果的です。

 例えばイトーヨーカドーは、Shufoo!に掲載された7枚のチラシのうち、5枚を「WEB限定チラシ」として展開した週がありました。紙のチラシでは、お買い得商品やバーゲン情報を掲載し、電子チラシではボディケアやペットといったカテゴリー別や、ネットスーパーの告知、店舗内イベントの募集など、ニーズに合わせたバリエーションを実現しています。

 また、東急ハンズではメインチラシを配信する前後にティザーチラシ、タイアップチラシ、リマインドチラシと電子限定チラシを配信することで、メインチラシを盛り上げる役割を果たしています。

--配信方法の変更や、他社との協業など、その時々に応じて柔軟にビジネスのやり方を変更されていますね。

 Shufoo!は仕掛けづくりのサービスなので、ひとつの技術に依存してはいけないと思っています。チラシを提供していただける企業の方が新しいプラットフォームを導入したら、それにもきちんと対応していきたい。

 10月に発売されたWindows 8にも対応していますし、電子チラシを見た人がFacebookに投稿できるなど、チラシのソーシャル化にも取り組んでいます。

 サービス開始から11年を経て、電子チラシのマーケットは確立しつつあると思っています。今後は紙のチラシではできなかった新しいマーケットを作っていきたいです。

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