Foxconnが米国進出を考えているという報道がある。
AppleのiPhoneを製造している会社として有名な中国のFoxconnが工場進出に適した場所を求めて、米国でデトロイトやロサンゼルスなどいくつかの都市の評価を進めていると、Digitimesが現地時間11月8日、いわゆる「マーケットウォッチャー」たちの話として報じている。
マーケットウォッチャーが誰なのか、なぜFoxconnの計画を知っているのか明らかでない点は注意すべきだろう。それに、Foxconnが指折りのメーカーとして地位を確立できたのは、中国の労働者の低賃金によるところが大きい。米国に進出するとすれば、Foxconnは事実上ビジネスモデルを変更することになる。
一方、記事に出てくるマーケットウォッチャーたちによると、Foxconnは液晶テレビを米国で製造するつもりなのだという。一般に液晶テレビは製造が比較的簡単で、労働者の手作業にかかる時間も少ない。
Foxconnは8月に、メキシコと中国にあるシャープの組み立て工場の買収について交渉していると報じられた。この2つは液晶テレビの組み立て工場だ。その前の5月には、中国東部の江蘇省の新工場に2億1000万ドルを投資している。
Foxconnはこの1年間、労働慣行を非難されてきた。例えば、公正労働協会(Fair Labor Association:FLA)の監査により、同社では過大な時間外労働が行われ、一部には賃金の不公正もあることが明らかになった。Foxconnはこれらの問題に対処することを約束しており、FLAによると、同社の取り組みは進んでいるという。
米CNETはこのDigitimesの報道に関してFoxconnにコメントを求めているが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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