「億千万電卓」は、「億」「万」「千」それぞれの入力キーを備えた電卓アプリだ。大きなケタを入力する時に、例えば「100000000」などと入力するのではなく、「1」の次に「億」キーを押すことで「1億」と入力できるほか、入力後も「1億」と「100000000」の表示を相互に切り替えられるので、ケタ数の大きな数字の把握が容易になる。
数字キーだけでなく「億」「万」「千」のキーを併用しながら入力することで、ケタを間違えにくくなるほか、ケタ数の大きな数字を入力する際も繰り返しゼロを押す手間が不要になる。「100000」+「20万」といった具合に、表示モードが混在した状態での演算も可能だ。ただし「1億2千万」「5千億」といった具合に「千万」の順に入力することはできず、この場合は「1億2000万」「5000億」としか入力できない。
もうひとつ、表示モードの切り替え機能も便利だ。すでに「120000000」と入力している値を、modeキーを押すことですばやく「1億2000万」という表示に切り替えられる。ケタ数が多く直感的にわかりづらい場合でも、この機能を使えば一発で把握でき、また声に出して読み上げる場合にも便利だ。その代わりというわけではないだろうが、ケタ区切りのカンマを表示する機能がないため、例えば「100000000」を「100,000,000」と表示できないのはやや不便だ。
使っていて気になるのは、一般的な電卓であれば確実に備わっている、演算キーを押した際の表示がないこと。例えば「+」キーを押せば、次に値が入力されるまで画面のどこかに必ず「+」マークが表示された状態になるのが常だが、本アプリではこれがないので、途中で入力操作を中断すると次に入力した値が加算されるのか、減算されるのかといったことが分からない。このほか、一般的な電卓ではキーが見分けやすくなっている「AC」キーが強調表示されていないのも難だ。
また機能としては、兆などさらに上のケタへの対応はもちろん、決算書などで用いられる「百万」などの単位に対応すれば、さらに使い道も広がりそうだ。現段階でのバージョンは1.0とのことなので、今後の進化に期待したい。
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