PDFpenは、PDF上に図形や文字を書き込んだり、文章にハイライトを付けたりできる高機能なPDF編集アプリだ。Mac版のPDFpenが先に販売されており、人気が高い。DropboxやEvernoteからPDFファイルを開けるほか、SafariからPDFpenでPDFファイルを開くことにより、PDFpenで編集できるようになる。自分で書いた図形をパーツとして登録して、繰り返し使えるなど、便利な機能が満載だ。
起動直後に表示される「マイドキュメント」には、「PDFpenの紹介」という4ページのマニュアルがあらかじめ保存されている。どこからツールや機能を呼び出すのかが、少し分かりにくいため、最初に目を通すことをお勧めする。PDFpenの機能は、大きく分けて2種類ある。1つは、PDFのページの編集機能、もう1つは、PDFに書き込むマークアップ機能だ。ページビューで表示すると、ドラッグ&ドロップによるページの移動、既存のページの削除や新しいページの追加などの操作を実行できる。特定のページをタップすると、全画面表示になり、この状態にするとページに書き込みができるようになる。
画面右上のペンアイコンをタップすると、蛍光ペンで線を引く、フリーハンドで書き込みをする、任意の個所を直線で囲むといったマークアップ機能が使える。マークアップ中は、画面下部にマークアップツールの種類や色を選択できるツールバーが常に表示された状態になる。マークアップが終わったら、画面右上の「完了」をタップして、マークアップを保存する。マークアップを取り消したい場合は、画面左上の「取消」をタップする。
テキストボックスや写真などを挿入する場合は、画面右上の建物のアイコン(ライブラリ)をタップする。「オブジェクト」「メディア」などの目的のタブをタップして、挿入するオブジェクトを選択する。フリーハンドの図形でも、ライブラリの図形でも、図形の選択中に画面右上の「i」アイコンをタップすると、線の種類、幅、色などを変更できる。オブジェクトの中でも、黄色の吹き出しは、コメントを挿入するためのオブジェクトとなり、小さな吹き出しをダブルタップすると、メモを入力できる大きなテキストボックスが表示される。
ライブラリの「校正」タブには、校正記号があらかじめ登録されているが、これらは英語圏の校正記号のため、日本語に対してはそのままでは使えないものが多い。日本語でも使える校正記号を繰り返し使いたい場合は、自分の描いた記号を「カスタム」タブで「+」ボタンをタップして、登録してしまおう。ただし、その都度校正記号を手書きするのと、ライブラリをタップしてカスタムから目的の校正記号をタップし、正しい場所に適切なサイズで配置する手間とを比べると、使い勝手が良いとはいえない。
編集したPDFは、メールで送信できるほか、Dropbox、Evernote、FTP、Google Docsなどさまざまな場所にコピーをアップロードできるほか、iBooksなど他のアプリで開くことも可能だ。マークアップの種類が豊富にあり、ページの編集もできるため、使い慣れると手放せなくなりそうだ。
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