第4世代「iPad」ファーストインプレッション--前モデルからの進化は?

 第3世代iPadの発売から約半年というスピードリリースとなった「iPad Retinaディスプレイモデル」(第4世代iPad)。筆者は各世代のiPadを持っているが、その経験も踏まえながら、第4世代iPadを数日間使ってみた。端末デザインやスペックなどについて感じたことを紹介していく。

外見・デザイン

  • 第4世代iPad(下)では背面に容量が表記されていない

 まず、外見については従来モデルからほとんど変化していないといっても過言ではないだろう。画面サイズも、重量も、質感も、ボタンの位置も変わっていないので、第3世代と隣同士に置いて並べても、ぱっと見て違いがわからない。

 唯一特徴的なのが、Dock端子がLightning端子に変更されていることと、背面から容量の表記が消えていることだ。端末に少し詳しい人なら、カメラ部分のスペック向上にともなうレンズ口径の小さな変化に気がつくかもしれない。

 Lightning端子をiPhone5に挿すのは違和感がないが、第4世代iPadではどうも違和感がある。Dock端子の広い間口で大きな端末を受け止めてくれた方が、安定感がある。ポキっと折れるのではないかと少し心配になってしまう。

  • 最も違いがよく分かるのが端子部分。第4世代iPadのLightning端子は小さい

  • Lightning端子を挿すところ。裏表どちらからでも挿せるようになったのは嬉しい

  • 逆にDockからLightningになったことで、少し心もとない感じもする

内面・スペック

 一方で、内面に目を向けてみるとA6プロセッサを搭載し、第3世代よりもスペック的にはCPU、GPUともに約2倍に、Wi-Fi接続速度も2倍に進化している。そのため、筆者の体感でも操作がより快適になったように感じた。グラフィックの多いゲームなどでその真価は確かめることができるだろう。

  • 「iPad Retinaディスプレイモデル」

 また、今後日本でソフトバンクモバイルとKDDIからリリースされる予定のWi-Fi + Cellularモデルでは、高速通信サービス「LTE」に対応したことも付記しておきたい。このように、外見の変化というより、内面が大きく進化していることが同モデルの特徴と言えるだろう。

以上のように第4世代iPadは、外見からは分からない変化を遂げている。そのため、一見すると「あまり買う価値がないのではないか?」「次のiPadを待っても良いのではないか?」と考えてしまいがちだ。

 しかし、こうして外見と内面の両方を理解した上で、自分が求める端末は何かという結論を出すのが良いのではないだろうか。ちなみに筆者は同モデルを買ってよかったと思っている。その瞬間における最高のiPadを持つこと、それが最も良いiPad体験につながると考えているからだ。

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