Googleは米国時間10月31日、子どもの行方不明事件に対する意識を高めるとともに、そういった事件に巻き込まれた子どもが無事に保護者の元に戻れるよう支援する取り組みの一環として、同社の検索サービスと地図サービスをアンバーアラート(児童誘拐情報発信システム)に対応させると発表した。
全米行方不明・被搾取児童センター(National Center for Missing & Exploited Children)によって統括されているアンバーアラートは、新たな事件についての情報をGoogleの「Public Alerts」プラットフォームを通じて提供することになる。
こういったアラートは、ユーザーがGoogleの提供するデスクトップ版やモバイル版双方の検索サービスや地図サービスを使用し、子どもが最近行方不明になったとされている特定の場所における関連情報を検索した際に表示されるようになっている。なお、これらのアラートは、ユーザーが行方不明になっている子どもの名前や、子どもの誘拐に関連することがらなどを検索した際にも表示される。
GoogleのPhil Coakley氏は同社ブログへの投稿のなかで「こういったアラートをわれわれのサービスによって人々の目に触れやすくすることで、より多くの人々が、アンバーアラートの発令された子どもの捜索を手助けできるようになり、結果として子どもが無事に保護される可能性を高められるようになると願っている」と述べている。
これらのアラートには、子どもについての情報に加えて、子どもが最後に目撃された際にその子どもが乗っていた自動車の車種や、子どもを誘拐したと考えられる人物など、事件の詳細情報が含まれる予定である。
Googleは今後、このアラートサービスをカナダや欧州でも展開する計画である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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