シャープ、反射をとことん抑えた新AQUOS--蛾の目を応用したモスアイパネル採用

  • 「AQUOS XL9」シリーズ

 シャープは10月25日、液晶テレビ「AQUOS」に、フラッグシップモデルとなる「XL9」シリーズを追加した。パネルの反射を現行モデルに比べ約4分の1にまで抑える「モスアイ」パネルを新採用する。発売は11月30日から順次。46、52、60、70、80V型の5機種をそろえる。

 モスアイパネルは、その名の通り「蛾の目」の構造を模して作られたもの。蛾の目にはナノ単位の微細突起があり、それが反射を引き起こす屈折率を連続的に変化させ、反射を抑えている。この突起を模した構造をパネル表面に施すことで、モスアイパネルは低反射を実現した。

  • モスアイパネルの表面拡大画像

  • モスアイあり(左)とモスアイなし(右)の比較。右には人が映り込んでいることがわかる

  • 左から映り込みのあるパネル、モスアイパネル、一般的な低反射パネルの比較

 同社ではUV2A液晶、4原色技術と、新たなパネル技術開発で高画質化を推進。今回のモスアイパネルでは、周囲が映り込まないという視聴環境の改善に取り組んだとしている。これにより、シーンチェンジの時など画面が暗くなると室内が映り込むといったことが抑えられ、臨場感ある高画質を視聴できるという。

 本体には地上チューナを3基、BS、110度CSデジタルチューナを2基備え、USB HDD接続によるダブル録画に対応。2番組同時録画時でも地上デジタル放送であれば別の番組を視聴できる。約8倍の長時間録画、ひかりTV録画も可能だ。

 現行機同様、視聴番組に関連した情報を知らせる「おすすめ選局ナビ」、AQUOSユーザーが視聴している人気番組がわかる「AQUOS視聴ランキング」などの機能も装備。Youtube、Skype、Facebookなどのインターネット機能も内蔵する。

  • 「2.1chフロントサウンド」

 左右のフレームに黒を塗装し、画面周りにはアルミ素材を配したアルミフレームデザインを採用。本体には3ウェイ5スピーカから構成される「2.1chフロントサウンド」音声システムに加え、最適化した音声LSI「新・AudioEngine」を採用することで、音質部分も強化している。

 スマートフォン「AQUOS PHONE」との連携により、AQUOS PHONEで撮影した動画をテレビ画面で映しだしたり、AQUOSブルーレイに保存された録画番組をAQUOS PHONEから操作しテレビに表示したりすることができる。

 本体には無線LANを内蔵するほか、別売の3Dメガネを買い足せば3D映像の再生もサポート。バックライトにはエッジ型のLEDを採用する。HDMI端子は4系統、D5映像入力は1系統装備する。

 モスアイパネルは、低反射という特長からスマートフォンやタブレットなどへの展開が期待されるが、タッチパネルとして使用したときの耐久性などをこれから検討していくとのこと。シャープでは今後AQUOSの上位機種を中心にモスアイパネルを採用していくという。

  • 「AQUOS XL9」シリーズ。46~80V型

  • LC-80XL9(80V型、店頭想定価格:100万円前後)
  • LC-70XL9(70V型、店頭想定価格:70万円前後)
  • LC-60XL9(60V型、店頭想定価格:38万円前後)
  • LC-52XL9(52V型、店頭想定価格:32万円前後)
  • LC-46XL9(46V型、店頭想定価格:28万円前後)

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